kakiageです！
ご近所仲間のＡちゃんは
バブル時代のイケてる女
華やかざりしＯＬ時代を経て
職場でエリート旦那をゲット
その波瀾万丈な結婚生活は
書けば５冊はベストセラー（勝手な予想）
晴れて離婚し自由の身
それもまた束の間か？
「娘が妊娠したの」
第二章の予感しかしない
「おめでとう、なんだよね？」
ようやく誰かが
そう言ったのは
彼女が話し始めてから
１時間ほど経ったころ
なぜそうなる？
経緯を聞けば聞くほど
賛成できる要素が無い
「だって言うことを聞かないんだもん」
何をどう話したのか
さっぱり分からない
「本当は今からでも
諦めて欲しいんだけどね」
大学を中退してから
諦めるって何やねん
聞いても聞いても
意味がわからない
ＡちゃんはＡちゃんで
決めたらテコでも動かない
だってだってと繰り返す
最初におめでとうだと
口にしてくれた友人は
「生まれてくる子が
祝ってもらえないのは切ない」
そうポツリともらした
その言葉に全員
ハッと我に返る
「そうだよね、おめでとうだよね」
誰も笑っちゃいなかったけど
ようやく認めてもらえて
ホッとしたのか何なのか
Ａちゃんが
手をヒラヒラさせて
「アタシ言ったのよ
命なんだからね？って
よく考えなさいって」
アタシもちゃんとしてるのよ
良いことを言ってるでしょ？
いつもＡちゃんはこんな感じ
彼女が娘思いなのも
優しいのも知ってる
けど何かが違う。。。
いつもワタシの
イライラが止まらない
命だなんて言われたら
堕すなんてできないじゃん
生まれてきたら
全力で守らなきゃいけないよ
