最後の士師・サムソン
(士師16:29-31)
「そして,サムソンは,
宮をささえている二本の中柱を,
一本は右の手に,
一本は左の手にかかえ,
それに寄りかかった。
そしてサムソンは,
『ペリシテ人といっしょに死のう』
と言って,
力をこめて,それを引いた。
すると,宮は,
その中にいた領主たちと
民全体との上に落ちた。
こうして
サムソンが死ぬときに殺した者は,
彼が生きている間に
殺した者よりも多かった。
そこで,
彼の身内の者や父の家族の者たちが
みな下って来て,
彼を引き取り,
ツォルアとエシュタオルとの間にある
父マノアの墓に
彼を運んで行って葬った。
サムソンは二十年間,
イスラエルをさばいた。」
「士師」とは,聖書の本文では,
「さばきつかさ」(士師2:16)
と訳されています。
「士師」(さばきつかさ)とは,
イスラエルを他民族の圧迫から救い,
民を治めるために神によって立てられた
軍事的,政治的指導者です。
サムソンは,士師記の最後の士師です。
神は,サムソンの弱さを用いて,
イスラエルの民を
ペリシテ人から救い出しました。
サムソンは非常に愚かでしたが,
「主の霊が激しく彼に降った」
(士師記14:6他)とき,
大きな力を発揮しました。
2016-05-24