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朝の光(聖書の言葉)

ゼパニヤ書 解説 2017.2.6

ゼパニヤ書


ゼパニヤは貴族の出身であり,

紀元前7世紀後半に活躍しています。


そのころ,

南ユダには偶像礼拝が

流行っていました。


南ユダへの悔い改めと,

滅亡の予言をしています。


審判の日,

主の日を預言しています。


ゼパニヤが
主からことばを受けたのは

「ユダの王,ヨシヤの時代」

であると記されています。

(ゼパニヤ1:1)

 

ゼパニヤという名は,

「神に守られる」

という意味があります。

 

ゼパニヤ書が書かれたのは,

紀元前735-725年頃だと

いわれています。

 

 ☆



執筆の目的

 

 ゼパニヤが語った

裁きと励ましのメッセージには,

大きく分けて三つの教理が

含まれています

 

(1)神は全ての国々を

治めておられる方であること。

 

(2)裁きの日に罪人は裁かれ,

正しい者は正しさが証明されること。

 

(3)神は,

悔い改め御自身に立ち返る者を

祝されることです。

 

○ 


 主の怒りの日


(ゼパニヤ1:4)


「わたしの手を,

ユダの上に,

エルサレムのすべての

住民の上に伸ばす。

わたしはこの場所から,

バアルの残りの者と,

偶像に仕える祭司たちの名とを,

その祭司たちとともに

断ち滅ぼす。」

 



主を求めよ


(ゼパニヤ2:1-3)

「あなたがた,
恥を知らぬ民よ,
共につどい,
集まれ。 
すなわち,
もみがらのように
追いやられる前に,
主の激しい怒りが
まだあなたがたに臨まない前に,
主の憤りの日が
まだあなたがたに来ない前に。 
すべて主の命令を行う
この地のへりくだる者よ,
主を求めよ。
正義を求めよ。
謙遜を求めよ。
そうすれば
あなたがたは主の怒りの日に,
あるいは隠されることがあろう。」



ユダの民に悔い改めを招きます。




諸国民の滅亡

(ゼパニヤ2:13-15)


「主は手を北に差し伸べ,

アッシリヤを滅ぼし,

ニネベを荒れ果てた地とし,

荒野のようにし,

砂漠とする。

その中に,獣の群れ,

あらゆる地の獣が伏し,

ペリカンと針ねずみは

その柱頭をねぐらとし,

ふくろうはその窓で鳴き,

烏は敷居で鳴く。

主が,

杉でつくったこの町を

あばかれたからだ。

これが,安らかに過ごし,

心の中で,

「私だけは特別だ」と言った

あのおごった町なのか。

ああ,その町は荒れ果てて,

獣の伏す所となる。

そこを通り過ぎる者はみな,

あざけって,手を振ろう。」


 ○


もろもろの民のきよめ ,新しい王


(ゼパニヤ3:9)

「その時わたしはもろもろの民に
清きくちびるを与え,
すべて彼らに主の名を呼ばせ,
心を一つにして主に仕えさせる。」
 

民はキリストの福音によって

清められ,

神を知り神に

仕えるようになります。


 

 

イスラエルの「残り者」

 

(ゼパニヤ3:12,13)


「わたしはお前の中に

苦しめられ,

卑しめられた民を残す。

彼らは主の名を避け所とする。

イスラエルの残りの者は

不正を行わず,

偽りを語らない。

その口に,

欺く舌は見いだされない。

彼らは養われて憩い

彼らを脅かす者はない。」

 

 

 

(ゼパニヤ2:7)


「海辺は

ユダの家の残りの者の所有となる。

彼らは海辺で羊を飼い,

日が暮れると,

アシュケロンの家々で横になる。

彼らの神,

主が,彼らを訪れ,

彼らの繁栄を

元どおりにするからだ。」

 

 

「残りの者」が,

預言されています。

 

神のさばきが行われるとき,

いくらかの者が残されます。

 

そして,その者たちが

相続地を継ぐことになります。

 

彼らは,主を尋ねる,

へりくだった人々なのです。

 

 

(ローマ9:27)

「また,イスラエルについては,

イザヤがこう叫んでいます。

『たといイスラエルの

子どもたちの数は,

海べの砂のようであっても,

救われるのは,

残された者である。』」

 

 

(ローマ11:4)


「ところが彼に対して何と

お答えになりましたか。

『バアルにひざをかがめていない

男子七千人が,

わたしのために残してある。』

それと同じように,

今も,恵みの選びによって

残された者がいます。

もし恵みによるのであれば,

もはや

行いによるのではありません。

もしそうでなかったら,

恵みが恵みでなくなります。」




神は諸国民の滅びを予告


(ゼパニヤ3:6-8)


 「わたしは諸国民を滅ぼした。

そのやぐらは荒れはてた。

わたしはそのちまたを荒したので、

ちまたを行き来する者もない。

その町々は荒れすたれて、

人の姿もなく、住む者もない。

わたしは言った、

『これは必ずわたしを恐れ、

懲らしめを受ける。

これはわたしが命じた

すべての事を見失わない』と。

しかし

彼らはしきりに

自分の行状を乱した』。

主は言われる、

『それゆえ、

あなたがたは、

わたしが立って、

証言する日を待て。

わたしの決意は諸国民をよせ集め、

もろもろの国を集めて、

わが憤り、わが激しい怒りを、

ことごとくその上に

注ぐことであって、

全地は、

ねたむわたしの怒りの火に、

焼き滅ぼされるからである。』


神の全世界の滅びの予告です。

 

 


イスラエルの回復

 

(ゼパニヤ3:14,15)


「シオンの娘よ。

喜び歌え。

イスラエルよ。

喜び叫べ。

エルサレムの娘よ。

心の底から,喜び勝ち誇れ。

主はあなたへの宣告を取り除き,

あなたの敵を追い払われた。

イスラエルの王,

主は,

あなたのただ中におられる。

あなたはもう,

わざわいを恐れない。」

 

イスラエルの回復を

預言しています。

 

来たるべきキリストの栄光に

現れる様子です。


 

(ゼパニヤ2:3 口語訳)


「すべて主の命令を行う

この地のへりくだる者よ,

主を求めよ。

正義を求めよ。

謙遜を求めよ。

そうすればあなたがたは

主の怒りの日に,

あるいは隠されることがあろう。」

 



♪「わが胸にひびく歌あり」
 
(新聖歌 260)

わが胸に響く歌あり 

かつての悪しき僕(しもべ)が 

心の汚れ洗われ 喜びもて歌うなり

血潮にて洗われし 

わが身ぞげにも幸なる

心の汚れ洗われ 喜びもて歌うなり
 

 

 

 

内なる主

 

(ゼパニヤ3:16,17)


「その日,

エルサレムはこう言われる。

シオンよ。

恐れるな。

気力を失うな。

あなたの神,

主は,あなたのただ中におられる。

救いの勇士だ。

主は喜びをもって

あなたのことを楽しみ,

その愛によって安らぎを与える。

主は高らかに歌って

あなたのことを喜ばれる。」

 

 

神はわたしたちを愛し,

わたしに安らぎを与え,

わたしたちの内に存在します。

 

「あなたの神,主は,

あなたのただ中におられる」は、

私たちの救いの確信となります。

 



神の民の回復


(ゼパニヤ3:20)

 
「その時,
 
わたしはあなたがたを連れかえる。
 
わたしがあなたがたを集めるとき,
 
わたしがあなたがたの目の前に,
 
あなたがたの幸福を回復するとき,
 
地のすべての民の中で,
 
あなたがたに名を得させ,
 
誉を得させる」と
 
主は言われる。」


ゼパニヤは,

最後に神を信じる者の回復を

預言します。


 

  2017.2.6





 



ゼパニヤ書のまとめ


ゼパニヤとは,

「ヤーウエー隠したまえり」

の意味です。


ヨシヤ王の宗教改革の少し前

(626年ごろ)

スクテヤ人来襲に際して,

ゼパニヤは

神の「審判の日」の威嚇を

叫んだ預言者です。


この時代は,

マナセ時代の影響で,

エルサレム貴族たちは

異国の風俗をまね

(1:8),


アッシリヤの礼拝様式にならい

(1:5),

バアル礼拝も行われていました。
(1:4)


イスラエル民族の神礼拝は

冷淡になっていました。


ゼパニヤは「主の日」を強調して

裁きのあることを訴えました。


そして,

イスラエルの回復の預言をします。



2019-09-15
2022-08-31


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