泌尿器科が好きなタダのおっさん

_とある医局の風景をつづります_

NHKで,また やってるよ. 「産みたいのに 産めない-卵子老化の衝撃-」 NHKスペシャル

2012年06月24日 09時53分32秒 | ぼやき

はい,当ブログきっての社会派記者,「瀕死の暗黒騎士」です.おひさしぶり.

みなさんから「受信料」という名の「みか*め料」を徴収している,あのNHKが,またも衝撃的な不妊症告発番組を昨日,6月23日放送したようです.

 

産みたいのに 産めない
~卵子老化の衝撃~

NHKスペシャル
2012年6月23日(土)
午後9時30分~10時19分

いま、全国の不妊治療クリニックに、30代、40代の女性たちが次々と訪れ、衝撃を受けている。健康なのに、妊娠の可能性が低いと告げられるのだ。原因は「卵子の老化」
女性の卵子は年齢とともに年を重ね、35歳の女性が出産できる可能性は20歳代の半分になる。
しかし、多くの女性はこの事実を治療に来て初めて知るという。 晩婚化が進む現代、不妊は先進国共通の課題だ。しかし、日本は特異な状況にある。
不妊の検査や治療を受けたことのある夫婦は、6組に1組。 不妊治療専門のクリニックが世界一多く、体外受精の実施数も世界一になっている。
女性の社会進出を進める一方で、いつ産むのかという視点を見過ごしてきた日本のひずみが現れている。
「卵子の老化」による不妊をさらに深刻化させる一因は、男性側にもある。 実は、不妊の原因の半分は男性側にあるが、夫が不妊の検査に行きたがらず、ようやく治療が始まった時には、妻の卵子が老化しているというケースが後を絶たない。
専門家は「早くに気付いて治療すれば、自然妊娠が見込めるケースも多い」と指摘する。
番組では、全国の医療機関と不妊治療経験者を対象に、大規模なアンケート調査を実施。
“不妊大国”ニッポンの姿を明らかにする。そして、これまで個人の問題ととらえられてきた不妊が、実は、社会で向き合わなければ解決できない実態を浮き彫りにする。

 

前回(同じNHKのクローズアップ現代で放送されたもの)と違って,今回は,卵子老化の事実をお伝えしながら,男性不妊症にスポットを当てているのが大きなポイントです.

嫁   「ドッカ~ン!! え~,卵子老化すんの~.知らんかった~!」

だんな 「お,おう.でも わいの精液に精子1匹もおらんのに気づかんで,5~6年経ってもうたなぁ~.」

嫁   「100% おまいのせいや~.」


ちなみに番組ブログでは,もっと詳細な記事や番組制作者の取材メモなどを拝見することができます.

>>http://www.nhk.or.jp/shutoken/funin-sp/


マドンナ先生 「まぁ,はやい話が 男女とも はよ結婚せいや~,いうことやね.」

安置くん   「男性不妊症にも,はやく気づいてくださいね.」

 


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4 コメント

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Unknown (愛と光の使徒)
2012-06-24 13:22:37
某有名な先生がインタビューを何十時間にもわたって密着で受けたらしいですが、結局全く使われなかったそうです。以前にも同様のことが他局であったらしく、テレビ制作では一般人が知らないところでかなりの没映像が隠れているみたいですね。しかし、見るのを忘れてしまいました。。。
返信する
さすが・・・ (もっこりデカン高原)
2012-06-24 14:42:14
さすが使徒先生,コメント早い.
今度,私に不妊症外来教えてください.
返信する
とどめ (とどめ)
2012-06-29 05:46:32
高齢出産の増加に、歯止めがかからない。6月5日に厚生労働省が発表した昨年の人口動態統計によれば、
平均初婚年齢は男性30・7歳、女性29・0歳でともに前年を0・2歳上回り過去最高を記録。

また、初産時の母親の平均年齢は30・1歳と、初めて30歳を突破。35歳以上の出産も依然として増加傾向にあるという。

世界中の医師に最も読まれている権威ある医学誌『The New England Journal of Medicine』では、
40歳で妊娠した女性の流産率は全体の50%以上、生まれてきた子供がダウン症になる確率は約100分の1になるという調査結果が発表されている。
ちなみに20歳の母親からダウン症児が生まれる確率は1667分の1、25歳では1200分の1であり、実に12〜16倍以上の開きがある。

なぜ、高齢出産のリスクはこれほど高いのか。京都大学医学部教授の菅沼信彦医師が解説する。

「女性が高齢になると、卵子も老化していくと考えられます。卵子は、女性が胎児のときに一生分が作られます。
ですから、卵子が卵巣の中にある期間が長くなるほど、遺伝を司る染色体やDNAにダメージが蓄積され、
細胞分裂の力も低下してしまう。ダウン症をはじめ、生まれてくる胎児の先天的な異常や疾患は、この卵子の老化が原因のひとつになっています。

また、流産はごく普通の妊娠でも1割前後発生しますが、その原因のほとんどが染色体の異常によるものです。
母親が年をとるごとに染色体の異常も起こりやすくなりますから、したがって高齢出産では流産の確率も高まるわけです」

他にも遺伝子異常による先天性疾患には、心臓の変形など重い障害を伴い、生後1年で90%が亡くなるエドワーズ症候群や
パトー症候群などがある。発生割合は3000〜5000分の1と低いが、高齢出産でリスクが高まる点はダウン症と同様だ。

高齢出産のリスクは、胎児だけに降りかかるわけではない。もちろん、母親自身の健康にも深く関わってくる。

長野県の諏訪マタニティークリニック院長で、生殖医療の第一人者である根津八紘医師は
「私の医院では45歳以上の患者さんには不妊治療の受診を一切ご遠慮いただいています」という。その理由を尋ねた。

「45歳以上の方は妊娠率が非常に低く、たとえ妊娠しても流産することも多く、治療が功を奏する確率が低いのです。
また、子育てという局面を考えても、母乳で育てられる人は減り、体力的にも非常に厳しくなる傾向がある。

こうしたことから、高齢出産は妊娠・出産・育児それぞれで問題を抱えていると言わざるを得ない」

根津医師は、高齢出産の最大のリスクとして、本人の健康状態を挙げる。

「年を取れば、当然若い頃に比べて肉体的に様々な問題が出てきます。
糖尿病や高血圧、動脈硬化などの傾向がある人が妊娠すれば、どうしてもトラブルが起きやすくなる。

具体的には動脈硬化が原因で、妊娠中に脳内出血や脳血栓、妊娠性高血圧症
(いわゆる妊娠中毒症)を起こしたり、また加齢で産道が硬くなって難産になることも多い」

晩婚化、そして高齢出産増加の原因は、日常生活にも潜んでいる。生殖心理カンウンセリング研究所所長の菊田映美氏によれば、
共働き夫婦のコミュニケーション不全が高齢出産に影響しているという。

「夫婦共働きでキャリアを積んでいる女性の場合、ついつい子作りより仕事を優先してしまうんですね。
年齢とともに母体も卵子も老化することはわかっていても、それを口にすれば、仕事優先の自分の責任ということになるので、なかなか夫に言い出せない。

あるいは、特に知識のないまま仕事に打ち込んでしまう。私のところにも『卵子の老化のことをもっと早く知っていたら、
夫婦間で話し合っていたのに』と相談してくる女性はたくさんいます。

結局、夫と日頃のコミュニケーションがうまく取れていないのです。結婚以来ずっと〝なあなあ〟で、
正面からの話し合いを避けてきた。その結果、カウンセリングを受けたときには、もう高齢出産のリスクを冒すほかない年齢になってしまっているんです」

高齢出産に臨む女性に、妊娠・出産についての知識が不足しているという点については、産婦人科医の宋美玄氏も同意する。
「40歳以上の女性には、いろいろなリスクを考えて怖がってしまい、結局妊娠なんてしないほうがいい、と諦めてしまう人と、
40歳になっても『まだ、大丈夫だわ』とのんびり構えている人がいます。

実は注意すべきは後者。年をとっても女性の卵子は変化しない、閉経するまで妊娠できると誤解している人が意外に多いんです」

だが、自身も35歳で出産を経験したという宋医師は、高齢出産には一定のメリットもあると考えている。
「出産で仕事を休んでも、ある程度のキャリアを積んでいれば、焦って仕事に復帰する必要がありません。
それなりに人脈もできていて、困ったときには周囲が助けてくれる。

年齢を重ねると、経済的な余裕がある場合も多いので、子育てにゆとりができる。
経済的な基盤がない20代で妊娠・出産を選ぶと、生活も子育ても常にギリギリの状態になってしまいがちです。
人生経験がある30代、40代の母親の方が、若い母親より子供にいい影響を与えられることもあるのではないでしょうか」

前出の菅沼医師は、「生物学的には、できる限り30歳までに初産を済ませて欲しいですが」と前置きしたうえで、
それでも子どもが欲しい35歳以上のカップルに向けアドバイスをくれた。

「本当はごく簡単なことで、規則正しい生活をし、心と体に余裕をもって健康でいることが一番不妊には効く。
しかし今の世の中では、逆にそれが最も難しいことになってしまっている。大変な時代です」

心身を整え、リスクを正しく知る—人間の基本に立ち返って、高齢出産社会に臨まねばならない。(以上 抜粋)
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Unknown (つぶやき)
2012-07-05 15:32:17
難しい問題ですね・・・

考えさせられました。。
返信する

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