「年に一度の逢瀬」
儚く切ない響きですが、所詮は空想上の話ですから、別段それ以上に何かを考えたりするわけでもありません。それよりも、明日の手術、夏休みの予定に秋の学会の演題、気の早い人なら忘年会の芸はどうしようなど、遥か雲の上、しかも古の他人事など忘れ去って現実の課題に向き合うのが普通でしょうし、そうでなければ現代人としての務めは果たせませんね。
勿論、私「くりぼう」も例外ではありませんでした。少なくとも昨年までは。
皆様ご存知のように、週に1回、大阪と富山を行き来する単身赴任生活を続けています。時間と労力とお金を費やしながら、片道4時間余りの道中をせっせと往復。30半ばの夫婦には、もはや彦星・織姫のような雰囲気など殆どありませんが、それでも「週に一度の逢瀬」を待ち侘びて「かささぎ」でも「しらさぎ」でもない、「サンダーバード」に橋渡ししてもらっている日々です。
世の中、逢いたくても年に一度くらいしか逢えなかったり、永遠に再開の叶わない仲の人も大勢いることを思えば、週に1回、多少のお金は掛かったとしても、ちょっとやそっとの悪天候ではめげないサンダーバードの橋渡しが有難く思われます。
さて本日は、金沢で排尿障害関連の研究会が開催され、私は共同演者として参加いたしました。会場では大学のスタッフ以外にも、非常勤でお世話になった先生方や看護師さんらともお会いし、皆様から温かい言葉を掛けていただきました。有難うございます。ご覧のとおり、元気にやっております。
中には、年に一度お会いできるかどうかといった方もおいでました。当然のことながら、プライベートで逢瀬という言葉が当てはまるような再開はありません。(男女共です。当たり前ですが、一応ここ強調しておきます。)しかし、こと仕事面においては、そう表現しても差し支えないくらいに、同じ方向を向いて力を合わせてきた方が大勢いらっしゃいました。
大阪は生憎の空模様で星など一つも見当たりませんが、仕事やこのブログを通じて知り合った方と、今後も健全で建設的な逢瀬を重ねられますようにと、静かに願いを捧げる独りぼっちの七夕の夜です。
先生との逢瀬も叶いませんでした。
次回どこかで。
今度飲む機会は9月かな。土産話をたっぷり容易しておくからね~!