泌尿器科が好きなタダのおっさん

_とある医局の風景をつづります_

ブログ更新という作業

2010年09月25日 23時08分29秒 | ぼやき
先日、埼玉県で最高気温35℃超の猛暑日を記録した翌日の日中の気温が16℃くらいという、わずか1日の間でとんでもない気温の変化がありました。裸でも暑い猛暑日の翌日にマフラー(もしくはそれに似たもの)を巻いて出掛けた方もいたようです。ちなみに、結構暑がりの私くりぼうもその日は長袖を着て出勤しました。
ところで、季節外れの襟巻きというアイテムから、温暖化や異常気象により人間が自らの首を絞めることになるという事実を想起した人はどれほどいたのでしょうか。残念ながら、涼しくなった途端に秋物衣料のバーゲンセールを心待ちにして、バーゲン当日に開店を待つ長蛇の列を作ることこそが、現代の日本人においては「最もそれらしい対応」なのかもしれません。

冒頭からぼやき節を披露してしまいましたが、決して埼玉県の襟巻した女性やバーゲン好きの女性を責めているわけではありません。例年この時期から年末、そして年度末にかけてあっという間に過ぎてしまうのを分かっていながら、日々大して進歩もできない停滞前線のような自分を憂っているだけです。



我らが社長就任15周年記念の刊行物に、寄稿文を投稿しました。小生の拙文の一節で、「テストの前に大掃除する」という格言を取り上げました。試験勉強のようにやりたくない仕事を前にすると、人間は無性に掃除や読書など普段しないようなことがしたくなるという例えで、早い話が現実逃避です。掃除も読書も人間のちゃんとした営みですから、それらを先に済ませることにさほど罪悪感はなく、むしろこの現実逃避は自身の中で完全に正当化されます。

そして今の自分はというと・・・試験勉強に似たるものを抱えつつ、机の上は散らかったままという状況であります。

我ながら自分の心理や行動にここまで客観的でいられるものかと感心しますが、勘の鋭い読者諸兄はもうお解かりかと思います。そうです。くりぼうは、今、机の上を思いっきり綺麗に片付けたいのです。そして綺麗になった机で読書もしたい。先日、古本屋で文庫本(@100円)を10冊も買ってしまいました。情けないことに実話です。

しかしながら、今、机の上を片付ける=敗北宣言であるという理屈は、ここまで読んでこられた賢明な読者諸兄にはすぐにお解かりいただけますね。自分に対して冷静でありすぎるために、机の上を片付けたくても片付けられないというジレンマに苦しんでいるのです。



この先どうしたものかと神に救いの手を差し伸べようとしたその時、もうひとりのさらに冷静なくりぼうが囁きました。
「お前は、9/26に当番が割り振られている本ブログの更新を、事もあろうに前日の9/25の夜から取り組み、9/26の朝を迎える前に投稿しようとしているではないか。お前にとってのブログの更新は、机の掃除のようなものだろう。もう十分現実逃避をしているではないか。」


不思議なことに、その瞬間に机の掃除をしたいという欲求は消滅してしまいました。同時に、ブログ更新という崇高な業務と机の掃除を並列で考えていた自分を猛省しました。
珍しく早めに投稿しても後悔するだけと判ったときの心境は、枯葉舞う晩秋の情景を思わせるものであり、気の早いマフラーの女性など他人のことを言っていられる場合ではないと気がついたのでした。


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