MALDIとは?
お久しぶりです。もっちです。ついこの前、天気予報で冬将軍がやって来て雪が降り出したので、慌ててタイヤ交換を済ませてしまいました。今日は快晴で暖かいようですが。皆さんはもう、交換しました?
先日、ある雑誌を読んでいて、恥ずかしながら初めて知ったことを紹介します。マニアックですが、知っていても損はしない知識です。皆さんは、田中耕一さん、ってご存知ですよね。富山県出身で、2002年に日本で12人目のノーベル賞を受賞した方です。これくらいまでは知っている方も多いと思いますが、じゃあ何をした人なの?って聞かれると、知らない人も多いのでは・・・。もちろん、僕もまったく知りませんでした。ところが、雑誌を読んでいると、MALDIという原理の開発と実用化が田中耕一氏の研究成果に拠るところが大きく、この功績がノーベル化学賞の授与理由だそうです。どこかで聞いたことがあるなあ、っと思っていると、実は現在使用している解析装置MassARRAYの解析原理であることに初めて気付きました。
MALDIとは;Matrix Assisted Laser Desorption/Ionization(マトリックス支援レーザ脱離イオン化法)の略称です。タンパク質を質量分析にかける場合、タンパク質を気化させ、かつイオン化させる必要があります。しかし、タンパク質は気化しにくい物質であるため、イオン化の際は高エネルギーが必要です。しかし、高エネルギーをかけるとタンパク質は気化ではなく分解してしまうため、特に高分子量のタンパク質をイオン化することは困難でありました。そこで、グリセロールとコバルトの混合物(マトリックス)を熱エネルギー緩衝材として使用したところ、レーザーによりタンパク質を気化、検出することに世界で初めて成功しました。タンパク質や糖質,オリゴヌクレオチド,脂質などの幅広い生体関連物質をほとんど分解しないソフトな条件でイオン化する特長をもっています。そこで、TOF-MS;Time of Flight Mass Spectrometry(飛行時間型質量分析法 )にて、イオン化した試料を高電圧の電極間で加速し,高真空無電場領域のフライトチューブと呼ばれる管中へ導入して等速度飛行させ,一定距離を飛行するのに要する時間を測定して質量を算出します。これにより主として生体高分子の質量を決定することが可能です。
もし、田中先生がいなかったら、現在の実験もできなかったのかなあー、とふと思いました。
お久しぶりです。もっちです。ついこの前、天気予報で冬将軍がやって来て雪が降り出したので、慌ててタイヤ交換を済ませてしまいました。今日は快晴で暖かいようですが。皆さんはもう、交換しました?
先日、ある雑誌を読んでいて、恥ずかしながら初めて知ったことを紹介します。マニアックですが、知っていても損はしない知識です。皆さんは、田中耕一さん、ってご存知ですよね。富山県出身で、2002年に日本で12人目のノーベル賞を受賞した方です。これくらいまでは知っている方も多いと思いますが、じゃあ何をした人なの?って聞かれると、知らない人も多いのでは・・・。もちろん、僕もまったく知りませんでした。ところが、雑誌を読んでいると、MALDIという原理の開発と実用化が田中耕一氏の研究成果に拠るところが大きく、この功績がノーベル化学賞の授与理由だそうです。どこかで聞いたことがあるなあ、っと思っていると、実は現在使用している解析装置MassARRAYの解析原理であることに初めて気付きました。
MALDIとは;Matrix Assisted Laser Desorption/Ionization(マトリックス支援レーザ脱離イオン化法)の略称です。タンパク質を質量分析にかける場合、タンパク質を気化させ、かつイオン化させる必要があります。しかし、タンパク質は気化しにくい物質であるため、イオン化の際は高エネルギーが必要です。しかし、高エネルギーをかけるとタンパク質は気化ではなく分解してしまうため、特に高分子量のタンパク質をイオン化することは困難でありました。そこで、グリセロールとコバルトの混合物(マトリックス)を熱エネルギー緩衝材として使用したところ、レーザーによりタンパク質を気化、検出することに世界で初めて成功しました。タンパク質や糖質,オリゴヌクレオチド,脂質などの幅広い生体関連物質をほとんど分解しないソフトな条件でイオン化する特長をもっています。そこで、TOF-MS;Time of Flight Mass Spectrometry(飛行時間型質量分析法 )にて、イオン化した試料を高電圧の電極間で加速し,高真空無電場領域のフライトチューブと呼ばれる管中へ導入して等速度飛行させ,一定距離を飛行するのに要する時間を測定して質量を算出します。これにより主として生体高分子の質量を決定することが可能です。
もし、田中先生がいなかったら、現在の実験もできなかったのかなあー、とふと思いました。
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