なでしこJAPANのワールドカップ優勝に歓喜した7月でした。8月の声を聞き、高校野球の代表校も続々と決まり、本格的な夏を迎えました。いかがお過ごしでしょうか。いつもご愛読有難うございます。くりぼうです。
昨年も本ブログで触れましたように、この時期は中学校や高校の同窓会誌(・・・と同窓会費の振込用紙・・・)が送られたりして青春時代を懐かしむ機会も多いのですが、先日何気なく某動画サイトを観ておりますと、わが母校(T県立T高校)の校歌を初音ミクに歌わせた、という代物を偶然発見しました。以前、愛と光の使徒先生も母校の話題をしていましたが、私もこう見えて愛校心の強い部類でして、特に母校のT高校の校歌については団伊玖磨作曲の名曲ということもあり、時々ですが風呂に浸かりながら隣近所に聞こえるくらいの大声で歌って(そして妻のひんしゅくをかって)います。団伊玖磨について興味のある方はウィキペディアで調べていただければ幸いですが、日本を代表する作曲家であり、わが母校以外にも多くの校歌を作曲し、また童謡の「ぞうさん」や「カタツムリ」など誰もが知っているあの曲も団伊玖磨の手掛けた作品だったりします(ウィキでさっき知りました・・・汗)。それを知った上で母校の校歌を聞くと、ぞうさんやカタツムリのメロディーとほんのり似た雰囲気があるような気も、まあしないではありません。
初音ミクについても、私なんかより読者の皆さんの方が詳しいはずですのであえて突っ込んだ話題は控えますが、音階と歌詞を打ち込めばその通り忠実に歌ってくれると分かっていても、伴奏にぴったりと合わせて自然な雰囲気で歌わせるのは実際には相当難しいのではないかと思います。が、我が母校の校歌は、混声4部合唱バージョンのほか、ジャズバージョンやサルサバージョンなど実に多くのバージョンで作成されており、某動画サイトに初音ミク+校歌というのは色々とありますが、バリエーションの豊富さについては他の学校の追随を全く許していません。OBのひとりとして、校歌を愛する精神は大いに共感できますし、初音ミクを駆使する知識や技術は羨ましく、同時に頼もしくもあります。
そんな我が母校も、この夏、高校野球地方大会では校歌を1回しか歌えなかったようです。実は団伊玖磨作曲の校歌は同じ県に数校ある(そのくらいたくさんの校歌を手掛けている)のですが、私は今でもひいき目なしに、母校の校歌こそが最高の作品であると確信しています。自分の目の黒いうちに全国にその音色を響かせられる瞬間が訪れるのかどうか(要するに甲子園での1勝ってことですね)、来年以降もこの時期は、人とはちょっと違った視点で高校野球を見つめることになりそうです。