泌尿器科が好きなタダのおっさん

_とある医局の風景をつづります_

頭(こうべ)を垂れる

2012年08月25日 23時04分01秒 | 雑用

「くりぼう」です。停滞気味のブログ、これ以上夏バテを言い訳にはできません。孤軍奮闘、今宵も当直中の医局から投稿します。

我が家のベランダのすぐ隣が水田でして、春以降、栽培中のトマトやピーマンにアマガエルがよく遊びに来ています。小指の先くらいの大きさでしょうか。普段は小さくて気が付かないのですが、水やりすると驚いたようにピョンと飛び出してきます。特に悪さもしないので、いつも微笑ましく見ています。

頼りない稲の苗の隙間を、オタマジャクシが器用に泳ぐ姿を観察していたのがついこの間のような気もしますが、今や収穫のときを待たんばかりに稲穂が頭を垂らしてきました。猛暑猛暑と言われながらも何だかんだで暦通りに生長し、季節の移り変わりを感じさせてくれる生き物たちです。

 

しかし、私自身はどうであろうと自問しますと、イネが稲穂を付ける間、虚しく歳をひとつとっただけのような気が・・・。学会発表や論文の題材になりそうな目新しいテーマもなかなか見つけられぬまま、年度の折り返し地点を迎えてしまいそうな気配です。新米が流通してきたら、腹一杯喰って、日々恐ろしいペースで壊れ続けるアタマの神経細胞に喝を入れようと思います。新米は9月下旬頃でしょうか。まあそれまではブログだけでもしっかり書いておけってことで、お偉い先生方、あと1か月ほどは大目にみてください。

 

 

医局の先生方は少しずつ日をずらして夏季休暇を取るので、だいたい常に、誰か一人や二人は休みで不在、そんな状況が続いています。ブログの停滞もそこに理由があるような気もします(この期に及んでまだ言い訳・・・)。そんな中、私がしばしば話題にしている2年目の研修医たちが暑さに負けず日々成長していく姿を、目を細めて見ています。目を細めすぎてそのまま居眠りしてしまうことすらあります。

一昨年でしたか、まっちいの学会デビューの模様を投稿したことがありました(色々あったよなぁ)。現2年目の研修医も、同じ立場になりました。医局への正式な入局を決めていないこの時期に、ちょっとした晴れ舞台です。来る9月8日、僭越ながら私「くりぼう」がsuperviseしている症例報告を期待の2年目Dr.が発表します。「鋭意準備を進める」とは、まさにこのこと。一生懸命準備する研修医に対し、アドバイスする側も力が入ります。

 

実るほど頭を垂れる稲穂。一方、薄暗い学会場で単調な発表や文字がぎっしりのスライドが続けば聴衆の頭も垂れてまいりますが、言うまでもなく実って垂れた頭ではありません。垂れかかった頭がシャンとなるようなセンセーショナルな発表にすべく、あと2週間は古米のパワーで頑張ろうと、握り飯を頬張る夏の一日でした。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿