【白インゲン豆ダイエット】吐き気はともかく、下痢は当然だった

2006年05月09日 | Weblog
 前回、「インゲン豆の成分が炭水化物の吸収を抑える」てのに対して疑ってたけど、疑ってるだけじゃ何にもならんので、調べた。
 これは本当だった。既に、アメリカのファーマケム・ラボラトリーズって会社が、白インゲン豆抽出物をファセオラミンという商標名で販売していた。これは、腸管でのαアミラーゼ活性を阻害する物質らしく、それによって、摂取した炭水化物(デンプンって言った方が分かりやすいか?)が糖に分解されるのを阻害するとか。糖に分解されなかった炭水化物はそのままでは吸収されないので、結果として「インゲン豆の成分が炭水化物の吸収を抑える」のだそうだ。
 これなら納得がいく。
 でも、吸収されなかった炭水化物はどうなるのか?。当然、肛門から出るしかない。いや、腸管は、吸収されないもの=不要なものを何としても体内から排泄すべく、今まで以上に蠕動運動を盛んにする。で、盛んになりすぎると、下痢となる。余談だけど、食物繊維を摂取するとお通じが良くなるってのも同じ原理だ。
 ということで、下痢は当然起こりうることでした。

 このファセオラミンも、サプリメント市場ではばんばん売られていた。下痢はファセオラミンの摂取に伴い起こるべくして起こる事象なんだが、それについて書いている店はほとんど無かった。それどころか、整腸効果を謳い文句にしている店すらあった。酷い。

 もう一つ。食べたいだけ食べて欲望は充足し、後で薬(?)の力で「無かったことにしよう」なんてのはおかしいと思うけどね・・・。それに、体内で正常に行われている生体活動を薬の力でコントロールしたら、その反動というか副作用が(健康に影響が出るレベルかどうかは別にして)絶対にあるとも思うけど。だって、生体の恒常性(ホメオスターシス)をおかしくしているんだから。

 ま、何にせよ、美味しい話には裏があるって事よ。美味しい話を疑い、隠れている「裏」を考えるかどうかが「頭の良さ」なんだろうけど。
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