第十話 きいろい花

　まるさんのお庭に　きいろい花がさいたよ！

　たんぽぽ？　それにしては　背がたかい

　菊の花に似てるなぁ～　でも…　何かちがう…

　　　　あれっ？　
　　お庭の春菊が…　

　　ないっ？？

去年の秋に　
まるさんの奥さん　のこさんが植えた春菊　

どこに行ったのかなぁ～？

芽がでたばかり　

やわらかい葉っぱの時は　サラダにして
大きくなった葉っぱは、お鍋に入れて

たくさん食べたから　もうなくなったのかなぁ～

　　「みて！　きれいに咲いたでしょ」



　　　たくさん食べさせてもらって・・・
　
　　　花まで楽しませてもらって　・・・

　　　「かんしゃ！・かんしゃ！」　



　「これが　あの春菊だって　だれも信じてくれないの」

　　のこさんが　ぼくに　こっそり教えてくれた

第九話 教えてもらったよ！！

　　　 　体操　教えてもらったよ！！　

　　　　いち ・ に ・ さん ・ しぃ～ ・・・
　　なぁ～んか～　　　おかしいなぁ～　
　　てがぁ～～　うまく伸びないよぉ～～

　　お兄さんみたいに～　？？　
　　　　　　　　できなぁ～い～　？？？



　　　　　これで　精一杯　！！！　

　い～ちぃ～ ・ に～ぃ～ ・・・
　　　　　　いっしょうけんめい　やったよ！！
　　
　春の　ひかりをいっぱい浴びて・・・　
　　　とっても　きもち良かったよ　！！　

第八話 てのひらのかに

　まるさんが、手に何かもってるよ

ぼくを作った時よりずっ～と小さな木

　　・・・　何か考えてる　!?

「この木で何かつくれないかな？」と、まるさん

　なぁ～んかひらめいたみたい
「そうだ、この木の大きさで出来る“かに”をつくろう」　

パソコンに向かったぞォ～！！　もう　図面をもってる！！


　　さっそく製作にとりかかった　


　　　　
　　　　　　　ビックリ　

　まるさんの　てのひらに “かに” が乗ってる

　　ぼくよりう～んと小さい “かに” だ　

　　　　座れるのかなぁ～　　

「部屋にかざって、木の香りを楽しんでもらおう」
　　
　　まるさんの独り言が聞こえた　

第七話 木にのぼったよ

　　もっと　もっと　～
　　　さくらに　近づきたくて・・・
　　いっぱい　背伸びをしていたら

　　　「ちょっとだけだよ」

　そう言って・・・　

　　　まるさんが　木に登らせてくれた　　



　　　　　木からおりて　気が付いた　

？　さくらの　花が　おちている　？
　　　　たくさん　たくさん落ちている

　ぼくのからだにも・・・




見上げると　・・・
　　鳥たちが　花をくわえて落としてる

　　　　　花の蜜がおいしいって？　

　せっかく　きれいに咲いたのに　

　　　　さくらの花がかわいそう　




ずうっと　さくらを見ていたら・・・

　　さくらが　あかく　染まったよ　

　　　ゆうひが　さくらをつつんでくれた　

第六話 さくらいろの空

　　朝、目がさめたら　～

　空が　さくらいろ　になってたよ！！

　　　　きれいだなぁ～　　

　はじめてみる　いろだ　！　

　　ベランダから見ていたら・・・

　まるさんが写真を撮ってくれた　





　　　さくら　きれいでしょ　

　　　　もっと　さくらに近づきたくて　・・・

　　　　　おそとにでたよ！

　

　　　　　さくらに　近づけたかなぁ～