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電子戦争

2005-12-14 22:17:07 | マネー&ポリティックス
JR東とイオンが包括提携 「スイカ」利用網拡大 (産経新聞) - goo ニュース 2005/12/14
セブン―イレブンが独自の電子マネー発行 07年春から (朝日新聞) - goo ニュース 2005/11/30
電子マネー「Edy」、今年の利用1億件突破(日本経済新聞) 2005/12/14


昨日、夕食の食材を買いに仕事場に近い、某代議士夫妻も買い物に来る大丸ピーコックに行きました。
今日、あまり夕食の準備をする気が起こらなかったので、家の近所にあるサークルKでお弁当を買いました。
うちの近所にはダイエーもあるのですが、あまり買い物に行く気は起こりません。ロゴがいくら変わっても
品揃えに難があったりするのも、あまり行かない理由のひとつですが(だいたい誰が空港で売っているような
マカダミアナッツチョコをダイエーで買うのだろう?)、決定的な理由は、エディが使えない点です。

今や、自分の買い物の基準は安いか否かということ以上に、ポイントを貯めることができるか否かに
掛かっていると言っても過言ではないでしょう。その中でもANAマイレージ機能が付いたエディでの
買い物できるというのは、自分の中でもハイスコアになります。本や雑誌を買うにも、普通の本屋ではなく、
会社から帰る途中にある五反田の大して大きくない本屋でエディを使って買うほどです。

確かに、マイレージ機能付きエディは非常に便利です。飛行機以外でも普通の買い物でマイレージが貯まる上に、
サイフに小銭をジャラジャラさせなくてもよい、買うときもカードを差し出しさえすればよいという面で、
同じ電子マネーのスイカよりも何歩もリードしています。ちなみにマイレージ機能付きエディにはクレジット機能の
有り無し両方のバージョンがある一方、JALのマイレージ機能付きスイカはクレジット機能付きのみしかありません。

そんなエディですが、使用可能の店舗や商店街が増えてきている一方、これと言って大規模チェーン店を
抑えてあるかと言われると、やや弱い点があります。コンビニではam/pmやサークルKサンクスのように、
地方により店舗数の偏りがあるチェーン店と提携しています。スーパーになるともっとリージョナル色が
強いことになるでしょう。これはプラスの見方をすれば、その地域では強い店で使用可能、とも言えます。

しかし、ここに来て勝ち組GMSを抱えるイオングループ(ジャスコ、ミニストップなど)とセブンアンドアイ
(イトーヨーカドー、セブンイレブンなど)が相次いで電子マネー戦争に参入してきました。前者は既存の
スイカとの提携、後者は第3の道を歩むべく、独自で電子マネーを開発するとのことです。当然ながら、
両者ともグループを巻き込んでのポイント獲得競争を展開することとなるでしょう(セブン~の電子マネーが
どういうポイント制度を選択するかは、恐らくYahooポイントとの互換を強めると思われるけど、まだ見えません)。

そうなれば、小粒連合的なエディが次にどの大規模チェーン店と手を結ぶのかも気になるところです。経営再建中の
ダイエーや西友などと提携するのでしょうか。本来ならばこれらの再建スーパーは率先して電子マネー投入し、
再建の目玉の一つにすべきだと思うのですが、グループ会社の多くを手離した今となっては、
イオンやセブンアンドアイのようなシナジー効果も薄いでしょう。いずれにしろ、使いやすさとANAマイレージという
大きな武器を色褪せさせないためにも、年間1億件もの使用があるエディ陣営は何か大きな一手が必要でしょう。

ただし、3種の電子マネーが闊歩してしまうと、DVD戦争と同じで互換性を生まない場合に使う側が不便になるなど、
乗り越えるべき点が多くなる予感もします。


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