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はじめての「会社四季報」が発売されたのは1936年。あの2・26事件があった直後だそうです。それから約70年、
今日、女子フットサル界ではスフィアリーグという新しいリーグ体制での戦いが始まりました。
そうした中、今朝の日経新聞にでかでかと一面広告、いやその隣のページも少し使って広告を出したのが
「会社四季報」でした。これが結構笑えるもので、「新しいものが出たからってすぐに手を出すのはどうなのかね?」という
趣旨の言葉から始まっていました。おまけに経済学の泰斗ケインズの「株式投資は美人投票と同じ」という
名言まで持ち出して、今日発売の「会社四季報」を宣伝していました。「四季報」曰く「7割に乗れ!」。
つまり、何が「日経会社情報」だよ、何が今日創刊の「株データブック」だよ、こっちは支持率7割だぞ、
という宣戦布告でした。
これまでは株の情報季刊誌と言えば「四季報」対「会社情報」でした。「株データブック」という季刊誌も、
これらにあわせて発売されていましたが、あちらはずっと厳選した会社のみの情報でした。
しかし2006年新春号からは(おもしろいことに3つとも「冬号」とは言わない。やはり「冬」では縁起が悪い?)
先輩2誌と同じく、全銘柄を網羅したものを発売したのです。だからこそ、「四季報」もこれまでになく
必死に宣伝を打ったのです。
サヴィーなデイトレーダーを除けば、こうした本を3ヵ月後とに買い、自らの投資戦術を練るわけです。
今は株価を動かす能力すらある「四季報」が(東洋経済曰く)7割のシェア(ということは「会社情報」は3割?)で
この世界を圧倒していますが、3誌体制になりこの構図に変化が出るのでしょうか。それには、各誌の記者たちの
取材力競争がさらに過激になることでしょう。
いずれにしろ、ダイヤモンド社が王者である「四季報」が幅を利かせる世界にあえて新規参入したことは、
預金の時代から、それだけ「株の時代」にシフトしつつあるのだなという印象を受けます。今後例え不況が
また訪れようとも、もう直接金融への流れは止められないのです。企業間の競争が激しくなる中、
投資サイドの情報戦も新たなスフィアを迎えました。それと同時に、既に場外戦争も勃発していました。
「ダイヤモンドが四季報転用」東洋経済が販売差止請求 (朝日新聞) - goo ニュース
実際のところどうなんですかねぇ。