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おめでとうマニー?

2005-07-30 10:42:40 | MLB
Manny to Mets? Three-team whopper discussed(ESPN)

先日、ボストンでの対デビルレイズ戦の試合中、レフトを守っていたマニー・ラミネスが突然グリーンモンスターの
中に隠れてしまうと言う「事件」が起こりました。mlb.comはこれを「ボストンからの脱出方法を探しに行った」と
ユーモアを込めて書いていました。

しかし、マニー・ラミネスはついに脱出方法を得たかもしれません。ESPNが入手した情報によれば、
レッドソックス、メッツ、デビルレイズ間での大型三角トレードが成立しそうなのだそうです。
ラミネスとデビルレイズのバイエスがメッツへ、レッドソックスはメッツからマイク・キャメロン、デビルレイズから
オーブリー・ハフを獲得し、デビルレイズは両チームからひとりずつ若手をもらうようです。

これが本当だとして、勝ち組は間違いなくラミネスであってメッツではありません。ラミネスの願いはレッドソックスから
とにかく飛び出ることであって、昨年もシーズン中にヤンキーズ首脳陣との接触があったなかったと噂が出るくらいです。

一方のメッツはハイレベルなナショナルリーグ・イーストで、落ち目のナショナルズを抜いた首位ブレーブスから
6ゲーム差の最下位。しかしながら5割を超えているので、まだポストシーズンのチャンスは十分あります。
ラミネスとキャメロンを比べれば、攻撃面ではラミネスが圧倒的に上、守備力ではキャメロンの方が圧倒的に上でしょう。
おまけに、いくらインターリーグが導入されているからといっても、ラミネスはずっとアメリカンリーグの
チームにいたため、ナショナルリーグで適応できるかはわかりません。そして、何と言ってもナショナルリーグには
DH制度がないので、攻撃面での貢献度は期待できても、守備力の劣るラミネスがチームの脚を引っ張る可能性もあります。
間違いなく頭を過ぎるのは、モー・ボーンでしょうか?

そして、明らかな負け組はレッドソックスと言わざるを得ません。キャメロンのディフェンスはかなり期待を
持って見ることは可能ですが、キャメロン、ハフは攻撃面ではどちらも"all-or-nothing"というくらいに
白黒はっきりしている選手です。昨年のガルシアパーラ放出を考えれば、エピスタインGMは大鉈を振るうときには
力強く振るうようです。ただ、ラミネスの希望を最優先で聞いてやったと言うことを差し引いても、
アスレチックスのビーンGM門下生として、出塁率の劣るこの2人の獲得はマイナスでしょう。同時に、4番を打つ
オルティーズへのプレッシャーが一段と高まることは必死です。

一方、アメリカの西側でもトレードが成立しそうです。

Rangers agree to take Nevin off Padres' hands(ESPN)

レンジャーズのパク・チャンホーは4月の時点では驚くほどいい成績を収めていて、チームの月間MVPにも選ばれたのですが、
それ以降はいつもどおりのダメっぷりでした。ただ、そうでなくてもレンジャーズは投手陣が手薄で、超ベテランエースの
ケニー・ロジャーズがカメラマンに暴行するほどなので、本当ならばネヴィンよりも投手陣が欲しいはずです。
一説にはアルフォンソ・ソリアーノが先発投手との引き換えでトレードに出されるとも言われていますが、さてどうでしょう?

ネヴィンは、今週はじめにオリオールズへトレードされると言われていましたがトレード拒否条項を駆使して
この話はお流れになった後で、レンジャーズへトレードされそうです。1年間働ければかなりの成績を残すことも
可能な選手なのですが、怪我が多くて1シーズン丸々使えたことがあまりありません。パドレスもその点に
見切りを付けたかったのでしょう。どちらにしろ、両チームとも一時期の好調さが消えて5割をやっと超える程度
(それでもパドレスは首位!)なので、このトレードでの勝ち負けはないでしょう。

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