首相:与謝野氏質問に「作り話」と激高-母に無心と指摘で(ブルームバーグ)
邦夫氏が質問評価=首相実母からの資金提供-与謝野氏(時事通信) - goo ニュース
The LDP struggles on(Japan Times)
野党である自民党が政権与党の民主党の党首の資金提供問題について、攻撃を強めるのは
特に不思議なことではありません。しかし、その攻撃役を「自民党政権時代では同党の政策通
として知られた」与謝野馨氏に行わせる意味があったのでしょうか。このブルームバーグの
記事を読んだとき、正直なところ今の自民党にがっかりしました。同時に、なぜ民主党が自ら墓穴を
掘り続けている中にあって、自民党の支持率が上がらないのかがわかった瞬間でした。
別に自民党が首相や幹事長の金銭問題を攻撃し続けるのは構いません。それはれっきとした
「問題」だからです。一方で自民党は自らの支持を集められないと言う問題から逃げているように
思えます。残念ながら今の自民党、というより前政権の末期からですが、相手の失策を待つしか
できない政党になってしまった感があります。人々が聞きたいのは、自民党が民主党を指さして、
「民主党は○○だ」ということではないはずです。そんなものはテレビや新聞を見ればわかります。
自民党は自らを主語にして何をやりたいのかを語りつづけるべきではないのでしょうか。しかし、
それが今ではできないから、「政策通」の長老議員が攻撃部隊になるしかないのでしょう。
だったら、その機会を自ら作ればいいのです。例えば、昨年11月の株価下落と円高で二番底が
すぐそこと言われていた頃に、自民党ならばどういった経済政策を打ち出すのかを個人的には
知りたかったのですが、当時の自民党は、民主党が行う事業仕分けを指を加えて見ることしか
できませんでした。一部の議員からは、なぜ自民党でもあれをやれなかったのかと言う声が出たと
言われています。野党になればメディアへの露出も減るのですが、そこでへこたれていたら支持も
注目も浴びません。今の自民党は待つだけしかできないのでしょうか。
もしくは野党としての政策を持ち合わせていないのでしょうか。だとしたら党の政策立案部隊が
貧弱だと言わざるを得ません。ただしそれは立案を霞が関任せにしてきたツケだとも言えます。
今の民主党攻撃が何らかの形で成果を残すことができれば、昨夏にあまり深く考えずに民主党へ
投票した無党派層を今夏の参院選で簡単に自民党へ振り向かせることは可能でしょう。もちろん、
参院選で勝っても、衆参のねじれはできても政権交代を起こすことはできません。そうだとしても、
選挙後の「出口戦略」つまり具体的な政策がなければ、いつまでたっても待つだけ野党としてしか
存在意義を見いだせないように感じます。
邦夫氏が質問評価=首相実母からの資金提供-与謝野氏(時事通信) - goo ニュース
The LDP struggles on(Japan Times)
野党である自民党が政権与党の民主党の党首の資金提供問題について、攻撃を強めるのは
特に不思議なことではありません。しかし、その攻撃役を「自民党政権時代では同党の政策通
として知られた」与謝野馨氏に行わせる意味があったのでしょうか。このブルームバーグの
記事を読んだとき、正直なところ今の自民党にがっかりしました。同時に、なぜ民主党が自ら墓穴を
掘り続けている中にあって、自民党の支持率が上がらないのかがわかった瞬間でした。
別に自民党が首相や幹事長の金銭問題を攻撃し続けるのは構いません。それはれっきとした
「問題」だからです。一方で自民党は自らの支持を集められないと言う問題から逃げているように
思えます。残念ながら今の自民党、というより前政権の末期からですが、相手の失策を待つしか
できない政党になってしまった感があります。人々が聞きたいのは、自民党が民主党を指さして、
「民主党は○○だ」ということではないはずです。そんなものはテレビや新聞を見ればわかります。
自民党は自らを主語にして何をやりたいのかを語りつづけるべきではないのでしょうか。しかし、
それが今ではできないから、「政策通」の長老議員が攻撃部隊になるしかないのでしょう。
だったら、その機会を自ら作ればいいのです。例えば、昨年11月の株価下落と円高で二番底が
すぐそこと言われていた頃に、自民党ならばどういった経済政策を打ち出すのかを個人的には
知りたかったのですが、当時の自民党は、民主党が行う事業仕分けを指を加えて見ることしか
できませんでした。一部の議員からは、なぜ自民党でもあれをやれなかったのかと言う声が出たと
言われています。野党になればメディアへの露出も減るのですが、そこでへこたれていたら支持も
注目も浴びません。今の自民党は待つだけしかできないのでしょうか。
もしくは野党としての政策を持ち合わせていないのでしょうか。だとしたら党の政策立案部隊が
貧弱だと言わざるを得ません。ただしそれは立案を霞が関任せにしてきたツケだとも言えます。
今の民主党攻撃が何らかの形で成果を残すことができれば、昨夏にあまり深く考えずに民主党へ
投票した無党派層を今夏の参院選で簡単に自民党へ振り向かせることは可能でしょう。もちろん、
参院選で勝っても、衆参のねじれはできても政権交代を起こすことはできません。そうだとしても、
選挙後の「出口戦略」つまり具体的な政策がなければ、いつまでたっても待つだけ野党としてしか
存在意義を見いだせないように感じます。