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Simple is difficult

2010-02-07 20:30:34 | トラベル
ここ最近、週末特に土曜日でも家にいることが多くなったので、土曜日の夜にテレビを観ることも
増えてきました。その中でハマっている番組がBSジャパンで土曜日の夕方に放送されている
にっぽん駅弁列島」という番組です。その名のとおり、駅弁に焦点を当てた番組で、毎週一つの
駅の名物駅弁を紹介していく番組です。八代駅の「鮎屋三代」や鳥取駅の「元祖かに寿し」など、
駅弁祭りでも見かけるであろう人気駅弁も取り上げますが、昨日の駅弁は絶対に駅弁祭りでは
出ないであろうものでした。

静岡駅の幕の内弁当。名前もシンプルであるならば中身もシンプルな幕の内弁当。そんなものは
どんな駅にもあるものだと思いますが、番組では、この弁当にこそ、駅弁を作る「東海軒」にとって、
伝統のある重要な駅弁であることが紹介されていきます。特に印象に残っているのが、社長さんが、
玉子焼き(ここではひき肉を入れているので「親子焼」と呼ぶらしい」)、かまぼこ、サバの照り焼きが
「三種の神器」であり、これをひとつでも取り除いたら苦情が来る、と話されていたことです。

残念ながら、静岡駅は通過することが圧倒的に多く、降り立ったことはあっても、静岡駅で買った
お弁当といえば、東海軒本社が入っているビルの1階にあるセブンイレブンのお弁当ぐらいでした。
例えば、地元特産の高級牛肉だとか、焼津のクロマグロの刺身だとか、すごい素材のおかずが
入っているわけではないですが、それだからこそごまかしができない手間と味がこの「幕の内弁当」に
あるように思います。

いつも思うことですが、一見シンプルなものほど、作るものが難しいものはないはずです。ある程度
新奇性を狙えば、目や舌をごまかすことは可能ですが、面白みはないかもしれないけど、シンプル、
オーソドックスなものをしっかりと作ることができる方が、はるかに素晴らしいことだと思います。
そこにはごまかしを入れる余地がないからです。むしろ、そういうことがしっかりとできるからこそ、
他へ応用が効くのであり、基礎問題もできずに応用問題だけができるのは、単なるまぐれに過ぎません。

どんなものでも、今一度、シンプルもしくはオーソドックスの素晴らしさこそ再発見すべきだと思います。
しずおか駅弁列車で行こう

静岡新聞社

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