そのさきへ -Deep Sky Blue version-

このブログは引っ越しています

Touch and Go

2005-07-27 17:51:51 | マネー&ポリティックス
「説明なくタッチ・アンド・ゴー」乗客がJALを提訴 (読売新聞) - goo ニュース

「タッチ・アンド・ゴー」って米軍戦闘機だけの話かと思いましたが、一般旅客機でもあるのですね・・・
と振り返ってみたら、コレに近いことがありました。7年前にアメリカへ行ったとき、スポーケンからシアトル行きの
小さい飛行機に乗ったときです。シアトルの空港に着陸しそうになったと思ったら、思いっきり上昇して
左旋回をし始めました。飛行機の窓からはシアトル・タコマの空港が見える位置でした。思いっきり左旋回をした飛行機は、
再び着陸態勢に入って、今度は無事着陸。

このとき、機長から特に一旦上昇しますと言ったお知らせはありませんでした。だからといってその後に誰かが
アラスカ航空を訴えたと言う話は聞いたことがありません。

これと今回の提訴の問題は全然違うとは思います。提訴の件は本当に着陸した後に離陸したらしいから、
「タッチ・アンド・ゴー」であるには変わりないでしょう。でも、このときに機長が無断で「タッチ・アンド・ゴー」を
事前に知らせなかったからといって、これと精神的ショックと関係あるのか、そして仮に因果関係があるとしても、
最近、日本航空の不祥事が相次いでいる一方、4年以上前のことを、「警告の意味を含」んであるとしても、
なぜ今更訴えるのかが不明です。恐らく裁判所もこの点を突いて原告敗訴で、原告も控訴することもなく
終わることでしょう(元から控訴をする気もないと思う)。

そもそも、記事を読むといつかは提訴しようと「帰国直後」準備をしていたようなのですが、それが民法724条の
「被害者・・・が損害及び加害者を知った時から3年間」という消滅時効にすら引っかかるのです
(当然「不法行為から20年」という除斥期間もあるのだが)。

つまり、機長は警告なしの「タッチ・アンド・ゴー」をしたけど、原告は警告をして「タッチ・アンド・ゴー」をしたんだよと、
水戸地方裁判所まで行って主張したいのでしょう。

最新の画像もっと見る