霞が関では「事業仕分け、2匹目のドジョウはいない」との声も 2010年も事業仕分けを継続して欲しいと思いますか?
入門 行政の「事業仕分け」―「現場」発!行財政改革の切り札 構想日本 ぎょうせい このアイテムの詳細を見る |
この記事についての意見:
事業仕分けは2010年も継続して欲しい
事業仕分けをやるべきかどうか、という質問であれば「やるべき」だと思います。
時代の変化や目的の達成などにより、予算の配分に弾力的な変化をもたせるべきです。
また、一般家庭や企業でもどこに予算や家計をつぎ込み、どこを削るかをこまめに行う
(あくまでも理想ですけど)はずですが、それを国家予算だからやらない理由は
ないはずです。
ただ今回の「事業仕分け」は、経済状態が芳しくない時に経済対策を一切無視して、
世論の支持を得るためだけに行われたこと、同時に予算の削減にしか焦点が当たらず
経済政策、あるいは未だに出されていない成長戦略(本当にそう呼ぶに相応しい戦略が
あるならば)とのリンクがなかった点で、全く支持していません。企業では売上を
収益拡大のために使うように、国家は予算を国の成長をもたらす事業に使うことも
必要なのであり(もちろん社会保障も重要ですが)、そうした視点を持たないで
行われた仕分け作業に対しては支持できません。
今年のような仕分けを来年以降も判を押すようにやりつづけるのであれば、
即刻止めるべきであるし、正直なところ来年以降の作業にも期待していません。
霞ヶ関の方も十分に対策を練ってくるはずで、成功するとも考えていません。
また、仮に事業仕分けを天下りの解消を目的とするのであれば、民主党が野党時代に
ずっと主張してきた天下り廃止制度を法律化したらいいのであって、国会の議場以外での
見世物にする必要はないはずです。