Ump calls Yanks, Sox 'a disgrace to baseball' (NorthJersey.com)
野球というスポーツは、時間との戦いではなく、9回の攻撃と守備により勝敗を付けるスポーツです。
時間で縛られることがない代わりに、どうしても時間を要してでも駆け引きしたいという勝負ところが
出てくることがあります。そうなると、例えば3時間で終わる試合であっても、4時間ぐらいにまで
なることがあります。
特に、ヤンキーズとレッドソックスが対戦するときは、延長戦でもないのに、すごく長い時間試合を
していることがよくあります。シーズンも終盤になりプレイオフ争いをしているときなどは、3時間で
7回ぐらいまでしか消化していないこともザラです。この2チームが対戦するときはどうしても大味な
試合になることが多いため、その点で試合が長引くことがあるのも事実です(それはリリーフ陣が
弱いという裏返し?)。ちなみに、ヤンキーズがボストンへ遠征して行われたレッドソックスとの
開幕3連戦では、第3戦が延長にもつれたこともあり、1試合平均の試合時間が3時間40分ほどに
なりました。
そのような状況に対して、異を唱える人がいるのは何も不思議ではありません。何でもスピードアップを
求められる現代において、野球のような時間軸がほとんどないようなスポーツは飽きられてしまうし、
いくらライバル対決であると盛り上げても、試合時間が無駄に長いと7回ぐらいには盛り下がることも
あるでしょう。
しかし、もし審判が試合の長さに不満を述べたとしたらどうでしょう?この3連戦でクルーチーフを務めた
超ベテラン審判のジョー・ウェストは、よほど不満が溜まっていたのか、現地水曜日の試合前に、
ダラダラと試合をし、迅速な試合進行に協力をしてくれないヤンキーズとレッドソックスへ不満を
ぶちまけました。
It's pathetic and embarrassing. They take too long to play.
また、この記事によると、火曜日の第2戦では、主審のエンジェル・ヘルナンデスは打者からのタイムの
要請を少なくとも3回拒否したとあります。打者がボックスから外すのも投手との駆け引きのひとつですが、
それを何度もやられてしまったら、試合時間が延びてしまうことを危惧してのことでした。
日本のプロ野球でも同じですが、メジャーリーグでもコミッショナーから試合の迅速化を目指すように
指導がなされており、審判側はその要請を受けて、迅速な試合進行を行っています。しかし超ベテランの
ウェストのような審判が、今回のようなコメントをすることまでは、リーグ側も想定外だったはずです。
この件について、ESPNのBuster Olney氏は自身のTwitterで次のような考えを示しています。
...MLB might not be thrilled with what the veteran ump said. They do not want umpires
commenting on the players in that way, presumably in the same way they would
reprimand managers and players on those occasions that they criticize the umpires' work...
I'm guessing MLB would have preferred to keep his comments in-house.
ウェストはヤンキーズとレッドソックス戦が大味な試合が多かったり、野球の戦術上いろいろな駆け引きを
行うことを否定しているわけではありません。しかし、メジャーリーグにとって、ウェストほどの人物が
リーグの看板チームの試合にケチを付けるようなことは想定外であり、かつ、ヘタをしたらウェストの発言が
メジャーリーグが考えていることだと受け止めかねないことを心配しているはずです。また、審判が選手や
監督などに文句を言えるのなれば、選手や監督も審判に対して同様の権利があっても不思議ではないと
いうことにまで発展する可能性もあります。だからこそ、メジャーリーグとしては今回の発言はオフレコに
しておきたかったのでしょうが、こうしてメディアに掲載されてしまいました。
ただ、今回の件でウェストが本当に言いたかったことは、
It's sad when school kids can't watch the end of the game because it ends too late.
という、子どもたちの野球離れを危惧してのことだったようです。仮にそれがウェストの本音だとしても、
リーグ機構はこの問題が延長戦にまでもつれ込まないように願うだけでしょう。
野球というスポーツは、時間との戦いではなく、9回の攻撃と守備により勝敗を付けるスポーツです。
時間で縛られることがない代わりに、どうしても時間を要してでも駆け引きしたいという勝負ところが
出てくることがあります。そうなると、例えば3時間で終わる試合であっても、4時間ぐらいにまで
なることがあります。
特に、ヤンキーズとレッドソックスが対戦するときは、延長戦でもないのに、すごく長い時間試合を
していることがよくあります。シーズンも終盤になりプレイオフ争いをしているときなどは、3時間で
7回ぐらいまでしか消化していないこともザラです。この2チームが対戦するときはどうしても大味な
試合になることが多いため、その点で試合が長引くことがあるのも事実です(それはリリーフ陣が
弱いという裏返し?)。ちなみに、ヤンキーズがボストンへ遠征して行われたレッドソックスとの
開幕3連戦では、第3戦が延長にもつれたこともあり、1試合平均の試合時間が3時間40分ほどに
なりました。
そのような状況に対して、異を唱える人がいるのは何も不思議ではありません。何でもスピードアップを
求められる現代において、野球のような時間軸がほとんどないようなスポーツは飽きられてしまうし、
いくらライバル対決であると盛り上げても、試合時間が無駄に長いと7回ぐらいには盛り下がることも
あるでしょう。
しかし、もし審判が試合の長さに不満を述べたとしたらどうでしょう?この3連戦でクルーチーフを務めた
超ベテラン審判のジョー・ウェストは、よほど不満が溜まっていたのか、現地水曜日の試合前に、
ダラダラと試合をし、迅速な試合進行に協力をしてくれないヤンキーズとレッドソックスへ不満を
ぶちまけました。
It's pathetic and embarrassing. They take too long to play.
また、この記事によると、火曜日の第2戦では、主審のエンジェル・ヘルナンデスは打者からのタイムの
要請を少なくとも3回拒否したとあります。打者がボックスから外すのも投手との駆け引きのひとつですが、
それを何度もやられてしまったら、試合時間が延びてしまうことを危惧してのことでした。
日本のプロ野球でも同じですが、メジャーリーグでもコミッショナーから試合の迅速化を目指すように
指導がなされており、審判側はその要請を受けて、迅速な試合進行を行っています。しかし超ベテランの
ウェストのような審判が、今回のようなコメントをすることまでは、リーグ側も想定外だったはずです。
この件について、ESPNのBuster Olney氏は自身のTwitterで次のような考えを示しています。
...MLB might not be thrilled with what the veteran ump said. They do not want umpires
commenting on the players in that way, presumably in the same way they would
reprimand managers and players on those occasions that they criticize the umpires' work...
I'm guessing MLB would have preferred to keep his comments in-house.
ウェストはヤンキーズとレッドソックス戦が大味な試合が多かったり、野球の戦術上いろいろな駆け引きを
行うことを否定しているわけではありません。しかし、メジャーリーグにとって、ウェストほどの人物が
リーグの看板チームの試合にケチを付けるようなことは想定外であり、かつ、ヘタをしたらウェストの発言が
メジャーリーグが考えていることだと受け止めかねないことを心配しているはずです。また、審判が選手や
監督などに文句を言えるのなれば、選手や監督も審判に対して同様の権利があっても不思議ではないと
いうことにまで発展する可能性もあります。だからこそ、メジャーリーグとしては今回の発言はオフレコに
しておきたかったのでしょうが、こうしてメディアに掲載されてしまいました。
ただ、今回の件でウェストが本当に言いたかったことは、
It's sad when school kids can't watch the end of the game because it ends too late.
という、子どもたちの野球離れを危惧してのことだったようです。仮にそれがウェストの本音だとしても、
リーグ機構はこの問題が延長戦にまでもつれ込まないように願うだけでしょう。