NFL Week3 マンデーナイト チーフス@ブロンコス

昨年あたりから、マンデーナイトに組まれる試合が非常につまらないという悪評が立ち始めています。
マンデーナイトに組まれる試合は、大体が最強のライバリー対決か昨シーズン成績が良かったチームの試合が
選ばれます。今回のチーフスとブロンコスは昔からライバル同士なので、デンバーのファンも俄然強めで
ブロンコスをサポートします。

しかし、この試合について言えば、結果的には悪評がそのまま当てはまるくらいにブロンコスのワンサイド。
それもこれも、試合序盤に映し出された、チーフスディフェンスが相手オフェンスのプレイアクションに対峙したときの
相手オフェンスのQBレーティングが128.3というありえないくらいの数字がそのまま反映された試合だったからでしょう。
かつては、チーフスといえばディフェンスマインドのチームだったのですが、ここ最近は完全にまでオフェンスマインドの
チームになってしまい、今シーズンに入るまでに有力ディフェンスプレイヤーを次々と獲得しました。

しかし、この試合に関して言えば、ディフェンスの選手を変えただけでは何も代わり映えしないなということでしょうか。
どこの誰が調べ上げたのかわからないオタクな「128.3」という数字がそのまま現れれた試合でした。ブロンコス攻撃陣は、
ズバズバとプレイアクションが決まるものだから、RBへのダイレクトスナップをしてしまうくらいの余裕さえありました。

一方のチーフスオフェンスはどうだったかというと、ブロンコスオフェンスがプレイアクションを軸に展開したのとは逆で、
これといったメインプレイがずっとなかったのが痛かったのでしょう。RBホームズのランはそれほど出ない、TEゴンザレスへの
パスもなかなか決まらない中で、ブロンコスのディフェンスは激しく当たってきました。これにはオフェンスラインに
ウィリー・ローフが欠けているからかも知れないですが、それにしてもトレント・グリーンは最後にはただただ笑うだけでした。

一方のブロンコス。この試合ではかなりいい印象を植えつけられてしまいましたが、この調子でプレイオフを勝ち上がることは
果たして可能なのか？試合があまりにも暇だったのでBS1での放送ではこんな話題すら出ていました。「なぜプレイオフでは
失速するんでしょうかね？」と世界の七不思議のように言われていましたが、個人的な見方をすれば、ここぞで決められない
QBプラマーの成長に掛かっていると思います。これもまたどの辺がどう未発達なのかを語るのはあまりにも難しいのですが、
どうもここで決めて欲しいと思う部分で決められないのがプラマーのような気がします。ここはパス獲得ヤード数や
QBレーティングには決して現れない部分です。そうした数字に出ない部分でプラマーがワンステップアップすれば、
プレイオフでの失速もなくなると思います。