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ありえれいにゃ?

2005-05-11 00:44:01 | MLB
Pope's baseball card hits eBay (CNNSI)

ベースボールカードをはじめとしたスポーツカードはアメリカでは子供から大の大人まで大人気の
コレクティブアイテムです。自分も11年前に初めて購入し(そのときにまだ無名だったデレク・ジーターの
ルーキーカードを引き当てる)5年近くMLBやNFLのカードを集めていました。おまけにカードコレクターは
必読の雑誌Beckettもよく購入していまいた(英語に慣れたのもこの雑誌のお陰かもしれないです)。

しかし、90年代後半あたりになりいくつかあったカード会社の淘汰がはじまり、その一方で希少性を狙った
スポーツカードが氾濫するようになりました。おまけに希少性と高級感の両方を持たせたセットも
売り出されるようになり、一部コレクターの間ではこの流れはおかしいという疑問がBeckettの投稿コーナーにも
寄せられるようになりました。あるセットの#1から#500くらいまで全て揃えることを趣味にしている人もいれば、
自分が好きな選手のカードだけを必死に集める人もいるのです。そういう人たちにとっては特にこうした流れは
納得しがたいものがあったのでしょう。

そういう自分も、この流れにはどちらかといえば納得できかねていました。かつての名選手のカードに
相当の高値が付くのはよしとしても、希少性を狙ったカードにものごっつい高値が付いたり(平気に数100ドルとか
行っているカードも数多し)、まだぜんぜんプレイしたことないルーキーのカードにすごい高値が付いたりと
(その典型が今デビルレイズ所属だけどDL入りしている一塁手のトラヴィス・リー)、ちょっと自分の守備範囲では
追いかけることができないところまで行ったなと感じてしまいました。そうなると自然にカードを買うことが
なくなってしまいました。去年アメリカ旅行をしたときにもベースボールカードは買わなかったです。

ただ、狙った流れではなく、自然な流れで高値が付くというのはおもしろいもので、カード収集には一種の
投資の要素があると思います。たまたま買ったカードセットの中に将来プーホールズ級のスターになる
選手でまだ無名なルーキーカードがあれば、それは今後何十年もの家宝になりえるのです。

一方、カード会社も野球選手だけでは飽きてきたのか、歴代大統領のサイン入りカードや世界史上の有名人をあしらった
カードなるものまでインサートさせてきたようです。その中に今年初めヨハネ・パウロ2世のサイン入りカードが、
「1:135,475」という確率で、カード業界大手のTopps社の野球カードセットにインサートされました。
ヨハネ・パウロ2世が野球のルールを知っていたかどうかはこの際問題外です(ちなみにマンデー・ナイト・フットボールは
よく見ていたらしい)。

ヨハネ・パウロ2世が死去した後、当然ながらこのカードは誰が持っているのかというのが話題となり、
カリフォルニアのお店で買った人が持っているとわかりました。この人は同州の32歳の「カトリックではない」
コレクターに売り、今度はこの人がeBayでオークションに出しています(今週日曜日に終了予定)。

ただ個人的に興味を持ったのは、このカードがいくらで売れそうなのかということではありません。
最初にこのカードを引き当てた人が最近カード収集を「再開した(resume)」人らしいということです。
そう言われると、しばらくカード収集を止めていた自分も再開しようかなぁとかなり心動かされる事実であります。



ところで、この騒動を見ているとどうしても今のハロプロ系コンサートでの限定グッズの類に必死になる
ヲタたちのことを考えてしまいます。「会場限定」だのハロショの「数量限定」だのといった作られた希少性というので
人を釣るというのはどうなのかなと思ってしまいます。スポーツカードで先のような議論があったことを
知っている身としたら、こういう現象を冷静に見てしまうのです。

しかしながら、スポーツカードの収集を止めたのと入れ替わるかのように、自分はハロショで写真を
買いはじめてしまったのです・・・それでもここ2ヶ月ほどなぜかハロショから遠ざかっているのですが。
知らない間にいろいろなものが売り出されているようなのですが、久しぶりに行ってみる?でもヨハネ・パウロ2世の
サイン入り写真とかはないよね?

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