5月13日、九州大学医学部百年講堂において、平成24年度の総会及び講演会が開催されました。
朝10時からの勉強会では、看護学校建設プロジェクトに関し、現状や骨子を説明。
意見交換や今後の計画について、話し合いを行いました。
11時半からは定期総会。まず昨年度の事業報告、収支報告が行われました。
昨年度は20の事業を実施、3つの団体から200万円を越える助成をいただきました。
しかし、会員数の減少に伴う会費収入の減少や、事業支出の増額がみられ
結果的には-58万円の収支差額となりました。
今年度の計画としては、新たに看護学校建設プロジェクトがスタートします。
事務作業の増加や、一層の透明性の必要から、事務局への常勤職員の採用を検討しています。
また、広報活動に力を入れ、広く会員や協力者を呼びかけて行く予定としています。
加えて、今年度は役員改選が行われ、4名の理事が退任、1名の理事が新任となりました。
13時からは、長野県にある佐久総合病院地域ケア科の色平哲郎先生の講演会でした。
○ 戦後、農村に入り健康教育と保健予防活動を普及していった
若月俊一先生と佐久総合病院の取り組みの紹介
○ 医学教育の仕組みを根底から覆した、フィリピン大学医学部レイテ分校
(School on Health Sciences:SHS)のオルタナティブなカリキュラムと実践
○ 世界規模で起こっている、医療者の頭脳流出
ほとんどの国は、母国語ではなく英語で医療教育が行われている。
そして給与格差があるため、先進国に医療者が集まり
後進国や母国では人材不足が続くという問題
○ 国民皆保険制度が日本ではなぜ実施できたのか
諸外国ではなぜ実施できないのか
などなど、グローバルな視野で医療や医学教育の問題についての話をお伺いしました。
合計50名弱の参加があり、長丁場の一日でしたが、大変充実した内容となりました。
ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。
(理事 小畑)
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