富士かるた会

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競技かるたと礼儀作法

2021-08-26 20:06:00 | 日記


競技かるたが「競技」として確立しおよそ110年が経ちます。

 

競技かるたに使用されるのは、小倉百人一首であり、日本の伝統文化色濃く映しています

 

相手と競い、勝敗を決するために、ついつい熱くなりがちですが

 

是非とも礼儀作法を重んじてほしいと思います。

 

暗記時間

 

必要以上に手を振り回す、競技開始2分前になる前に競技線から手を出す、これらに類する行為はやめましょう

 

足は崩しても構いませんが、あぐらや体育すわりはやめましょう。

(ケガをしている場合など、理由がある場合をのぞきます

 

あぐらは賛否あるようですが、富士かるた会としては控えるように指導しています。

 

競技開始2分前となった後に、たくさん札を動かしたりする行為も相手に失礼です。

 

暗記時間中に席を外す際は相手に「失礼します」と言い、戻ってきた際には「失礼しました」の挨拶をしましょう。

 

(相手が席を外していて不在の際には、「失礼します」「失礼しました」の挨拶は不要であると審判講習会で教わりましたが、私は癖で相手がいなくても挨拶をしてしまいます。)

 

挨拶

 

競技開始の際は、相手⇒詠み手の順にきっちりとあいさつをしましょう。

 

詠み手に背を向けて座っている場合には、体の向きを変えて挨拶をしましょう。

 

「おねがいします」もしくは「よろしくお願いします」としっかりいいましょう

 

「おなしゃす」「あーっす」みたいなのは挨拶とは言いません。

 

競技終了の際には、同様に相手⇒詠み手の順に挨拶をします。

 

運命戦で審判が付いてくれた時には、審判にきちんと挨拶をしましょう。

 

審判が付いた状態で試合が終了した場合、相手⇒審判⇒詠み手の順番に忘れず挨拶をしましょう。

 

負けて悔しくても、挨拶を疎かにしては行けません。

 

余談ですが、1-1で相手陣の札を取って(取ったと思って)勝った場合には、札をきちんと送ってから挨拶しましょう。

 

札を送って自陣を0枚にして初めて勝ちとなります。

 

明らかに相手より早く相手陣を取った場合でもしっかりと札を送りましょう。

 

お互い自分が勝ったと思っていて、あとからトラブルになったなんて言う事例もあったそうです。

 

 

<手上げ>

 

札を送る際、札を整理する際、手を挙げて詠み手に「待っていてください」の合図をします。

 

これがしっかりとできていない選手を、けっこう上の級でも見かけます。

 

手上げは詠み手に対する合図です。詠み手に見えなければ意味がありません。

 

しっかりと手を挙げていないにも関わらず、詠みが始まり、手をたたいて詠み手を止める光景をよくみます。

 

いかなる理由があれ、詠みが始まったら詠みを止めてはいけません。

 

手を挙げているのに詠まれてしまったら、「手上げが不十分だったんと反省しましょう。

 

また、相手が並べている際には手を挙げておいてあげましょう。

 

<札の整理>

札の整理は座ってしっかりと、素早くやりましょう。

 

立膝のまま整理したりする人がいますが、座って並べましょう。

 

自分が払った札は自分で取りに行きましょう。

 

また、札がなくなった時も自分で立って、「(札裏)○○の、(無くなった札)○○の札、ありませんか」と大きな声で探しましょう。

 

時々、座ったまま大きな声で叫んでいる人がいますが、自ら立って探しに行きましょう。

 

払った札を取りに行くとき等に、他の試合の競技線内に立ち入ったり、またいだりすることにも気を付けましょう。

 

そして、詠みが始まったら、素振りはやめましょう。

 

うっかり払ってしまって詠みを止めるなどもってのほかです。

 

 

礼儀作法をしっかりとし、自分や相手、見ている者が気持ちいい取りを目指してもらえたらと思います。

 


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