富士かるた会

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競技かるたとモメ(口論)

2021-08-29 10:21:00 | 日記


競技かるたをする上で、誰もが経験するのがモメ(口論)です。

 

モメ(口論)についてA級選手集めて語らせたら何日かかるかわからないと思います。

 

ここでは初心者レベルで話します。

 

「しっかりと札の場所を暗記し、よく見て取る」に尽きます。

 

初心者レベルのモメでは「見えていない」ことが原因のほとんどです。

 

そして、主張する際には

 

「自分がどこを触って、どう取ったか」を説明できるようにしましょう。

 

子どもによくありますが、お互い見つめあってもごもごしているのでは決着はつきません。

 

重要なのは先に札に触ったのはどちらか、先に競技線から出したのはどちらか、です。

 

自分の方が「先に」「札に直接さわった」のであれば、それは自分のとりです。

同時に触ったのであれば同時(セイム、札を持っている側の取りです。

お互いが「自分の方が早い」と主張するのであればどちらかが間違っています。(これが一番多いのですが、、)

 

競技かるたはセルフジャッジですので、審判が見ていない限り当事者同士で話を付けるほかありません。

 

ここで、大事にしてほしいのが

「互譲の精神」です。

礼儀作法に繋がる部分でもあると思います。

 

「モメてお互いに主張して、2往復しても決着がつかなければ譲ってしまおう」と教えています。

モメに労力を費やすより、次の1枚に集中した方がよいです。

そして、モメる原因は自分にもあると言い聞かせきちんと相手を納得させられる取りを目指しましょう。

 

 

 

 

少しだけモメの性質について。

 

大きく分けて二つあると思います。

 

①自分が取っていると信じている(思い込んでいる)場合

 

②自分は取っていないとわかっている場合

 

ア 悔しいのでさわっていたと嘘をついてしまう

 

イ 相手の方が早かったがセイムに持ち込めることを理解している

 

ウ 最終的に相手の取りになるだろうが戦術的にモメる

 

①は周りから見ると、どう見ても取っていないけれど、本人は取ったと思い込んでいるパターンです。

本人に悪意はないです。

 

「あの選手全然みえてないんだよねー」とかいうその人のほうがあんまり見えていない。なんていうケースはこのパターンが多いように感じます。

 

これは認知心理学的な話にもなると思います。

 

一定の状況下で、同じ色が違う色に見えたり、同じ長さのものが違う長さに見えたりするあれです。

 

人間の脳はけっこう、自分自身をだましにかかります。

 

その人には本当にそう見えているのです。

 

これは自らにも言えることですが、もしかしたら自分の見えている映像が間違っている可能性もあるのです。思い込みの補整が入ってしまっているかもしれないのです。

 

(私自身、審判をやっていても時々不安になります、、。個人的に映像判定の導入は大賛成です。)

 

 

②のモメは全般的によくないモメではあると思います

 

②-アは一番ダメだと思いますが

 

②-イ、②-ウなんかは団体戦ではやっている人いると思います。

 

 

これは話し出すとキリがなさそうなのでまたの機会に。

 

 

<追伸>

 

私はモメは基本的にしません。

団体戦でチームの勝ち負けがかかってる時は別ですが、自分が取っていた(であろう)場合でも相手が主張すれば譲ります。

モメが長引いて審判が来るなんてことはありません。

しかしながら、一度だけ経験があります。

譲り合いのモメで審判が来ました。

学生時代、大会で(たしかまだB級だった)、微妙な取りになった際

「いや、今のは私さわれてなかったのであなたの取りです。」

と譲ったところ

「いやいや、私もさわってないですって。」

まさかの相手が譲りを拒否、何を思ったのか私もさらに

「いや、今のはあなたの手が先に来て払っていったので私の取りじゃないですよ。」

と反論してしまい

お互い「取っていない」ことをしばし主張していたところ審判がきました。

結局、私が譲り(?)私の取りになりましたが。

かるたーの負けず嫌いを象徴する嘘のような本当のできごとでした


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