老いの坂道(パピー)

楽しい心で歳を取り、働きたいけど休み、喋りたいけど黙る。
そんな気持ちで送る趣味を中心に日々の一端を書き留めています。

小さな町小さな旅 『倉敷の町を訪ねて』

2013-03-01 | 小さな旅日記

長かった厳寒の冬もようやく去っていこうとしているようです。

明日から3月という昨日(2月28日)、久しぶりに小さな旅に出かけました。

未だ、体力的に自信がなかったので近場の「倉敷」へ。

ここ、本町一帯には老舗旅館や酒蔵などが立ち並ぶ歴史の街並です。

この街並みのすぐ裏手に標高30mほどの「鶴形山」があり、山の南

の裾は瀬戸内海の一部で、波がひたひたと打ち寄せていたそうです。

しかし高梁川の運ぶ土砂によって次第に陸地化し、中世には

集落が出来、その後の干拓事業で広がって出来た陸地が

今の倉敷の町となったとのこと。

その干拓地の中の澪が運河となって今の倉敷川となりました。

倉敷の町は、この倉敷川の舟運による備中米の集散地として

栄えてきた古い歴史を持っています。

江戸時代には幕府の直轄地として備中、美作、讃岐の三国に

散在する天領を支配する代官所が設けられました。

そのため備中国内の米や特産品の綿や油が、水路や陸路を通って

集荷、搬出される一大商業地となり、倉屋敷が立ち並び、

倉敷という地名になったといわれています。

今も倉敷の人々の生活の中心はこの本町通りにあり生活感が漂っています。

小さな路地には今も白壁の家並みが残り、土着の倉敷人の生活が、

しっかりと守られているようです。

この本町通りの町家の特色は本瓦葺きで逗子二階造り、

倉敷窓と倉敷格子が特徴です。

古禄と呼ばれた井上家では、逗子二階の倉敷窓に土壁の扉があります。

この井上家は国の重要文化財に指定され、毎週日曜日に一般公開されて

いましたが、今年の秋から全面的な保存・修理工事が6年にわたって

行われることが決まったそうです。

 

さて、倉敷の観光客でいつも賑うお客さま用の美観地区を覗いてみましょう。

柳で有名な倉敷川沿いの美観地区、今は残念ながらその柳は枝のみ・・・

この美観地区のほぼ中央に位置する観光案内所「倉敷館」は

大正6年に倉敷町役場として建てられた擬洋風の建物です。

この「倉敷館」の向かい、倉敷川をはさんで「倉敷考古館」があります。

江戸時代の倉を改装した小さな考古博物館です。

次に、倉敷川を少し南に下がったところに「倉敷民芸館」があります。

倉敷の代表的な米蔵を改装した建物で白壁と黒の貼り瓦のコントラスト

が美しい建物です。焼物、織物、染物、金工品、石工品、木工品などの

世界古今の民芸品が展示されています。

 

おやおや、倉敷川の白鳥が一羽、木杭の上で羽根を休めているようですね。

倉敷美観地区最大の観光スポット「大原美術館」の向かいに大原家別邸となる

「有隣荘」があります。

1928年(昭和3年)に 大原孫三郎が、病弱な妻を気遣い

「家族の為に落ち着いた住まいを」と建設されました。

 設計は、大原美術館や中国銀行の設計を手がけた薬師寺主計と

明治神宮や築地本願寺の造営で知られる伊藤忠太、 内外装デザインは児島虎次郎、

庭園は近代日本庭園の先駆者であり 平安神宮や山県有朋邸などの名庭を手がけた

京都植冶の七代目小川治兵衞によって手がけられています。

 緑色の瓦屋根が目立つことで「緑御殿」とも呼ばれています。

それでは美観地区最後のご案内地、「大原美術館」エントランス風景を

ご覧頂きましょう。ロダンの彫刻が来館者を迎えてくれます。

ここは、皆さんよくご存知の美術館ですから案内は不要でしょうね。

 ここではボクのお気に入りの画家「コロー」の作品"ラ・フェルテ=ミロンの風景”に

逢いに行くのが楽しみです。

ミュージアムショップでお願いをして同じ大きさで同じ額縁の複製画を作って

貰って、我が家の居間に架けています。

さて、倉敷の小さな旅、まだまだ訪れたいところは沢山ありますが、

今回はこれくらいにして美術館お隣の「エル・グレコ」で美味しいコーヒーを・・・

一休みしたら倉敷駅へと急ぎましょう。

 

おまけです。駅に急ぐ途中こんなお店が・・・

これじゃ、剣豪「武蔵」もチトかわいそうですね。

またまた、続いてお店の前にゴロリと寝転ぶワンちゃん「まろん」くんだそうです。

横に、こんな張り紙が、、、

「ボクは2005年5月6日生まれの7歳。ミックス犬だよ。

今、お仕事しているんだ。ボクはおとなしい性格だよ。

カメラで写してもOKだし、さわっても大丈夫!

だけど、やさしくしてネ。

今、ダイエット中!「大きい」とか「食べすぎ」、「ブタ犬」なんて言わないでね。」

だって、、、さあ、帰ろう♪

今日も、最後までご覧いただきありがとうございます。

どうぞ、素敵な「春」をお迎え下さいませ。。。

 

 

コメント (22)
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