カタスミ

八犬伝

以前南総里見八犬伝を読破致しましたので
見てきました。以下ネタバレあり。




















里見八犬伝…というよりは、それを書いた作者の滝沢馬琴の話ですね。
見る前は八犬伝だけで良いのになぁ…と思っていたのですが
正直八犬伝パートは駆け足過ぎてなんじゃこりゃって感じで
馬琴パートがあったからこそ上手く締まった感。
江戸時代が結構好きなので当時の暮らしぶりなどの再現が
見ていて楽しかった。

八犬伝の構想を北斎に聞かせる馬琴。
今回は二人の友情も描かれていますが
史実では絶交したとかしないとか…^^;
馬琴の子供も息子だけみたいな感じでしたが
実際は他に娘が4人もいるみたいですね。
八犬伝の挿絵は北斎の娘婿に任せたようですが
実際の表紙絵はわんこだらけで結構癒やし系…w

構想を語る馬琴の実パートと
物語を見せる虚パートで構成される話ですが
虚パートの八犬伝本編については
ちょいちょい原作から変わっているような…
こんな話だったっけ…?ってのが結構あった。
浜路は死んでないし、大角の嫁の雛絹はいない。
良かった、不幸な女子はいないんだ…
玉梓が最後まで出ずっぱりでしたが
あれ?原作ってそんな感じだったっけ…?
随分前に読んだから、半分忘れちまったわ…
後、赤子の頃に手に握っていた珠、って言ってたけど
赤子が握るには大きすぎるような気がしたw

実パートは馬琴の人生と、創作への苦悩が描かれ、
自分も創作を趣味とする身としては共感する部分もあり。
息子と視力を失い、それでも書き上げたその精神に感服。
まぁ、一番すごいのはひらがなしか知らないのに耳で聞いた言葉を
漢字で書きとどめ続けた息子嫁のお路さんかもしれないが。

役者陣も豪華で、特に実パートは
役所広司氏、内野聖陽氏などなど
素晴らしい演技を見せて頂いた。
虚パートの八剣士達は全員が体の線が同じ感じで、
小文吾なんかはもっと格闘家っぽい人でも良かったような。
毛野役はとても良かった。女装似合いすぎw
後、敵の定正役の人がちょっと若すぎるなぁ…
毛野とか道節の仇なのだったら
もうちょっと年行ってないとおかしくない?
せめて40代くらいの役者さんが良かったかなぁ…

ラスト、八犬伝書き上げた後の馬琴の元に現れるの、
八犬士達で、息子じゃないんかーい!と軽く突っ込んだw
地味だが非常に堅実な作りの映画だったように思う。
星は3.7。
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