カタスミ

『君の膵臓をたべたい』住野よる著

タイトルが狙い過ぎてて敬遠しておりましたが
友達が面白いとお勧めしてきたのでとりあえず読んでみる事に。
以下ネタバレありですが、ボロカスな感想なので
この作品が好きな方は見ない方が良いです。
自己責任でご覧下さい。









































友達には悪いけど
くそつまらなかった。
これお金取ったらあかんレベルやで…
膵臓の病気で余命一年未満の割に
めっちゃ元気に過ごしている桜良と
余命一年を脅し文句に振り回される主人公の会話が主なのだが
この会話が本当につまらない上に
延々と続くので読むのが苦痛でした。
だいたい100Pくらいで投げそうになったけど
途中でちらちら出てくる殺人事件がきっと
物語を面白くしてくれるはず!と
言い聞かせて自分に鞭打ちまくってなんとか読み進める。

まずね、私この桜良って女が好きじゃないです。
なぜかと言うと、死ぬって事を武器にして
主人公を振り回すじゃない?
おまけに主人公の立場とか考えずに
思わせぶりな態度を周りの人にも醸し出して
結果主人公はいろいろなトラブルに巻き込まれるけど
どこ吹く風じゃない?
主人公に対しても思わせぶりな態度をとっておきながら
自分がされると『女の子にこんな事していいと思ってんの!?』とか言って泣く。
自分も似たような事やっといて、なんだよこの女…
自由奔放な女の子を表現したかったんだろうが
ただのくそビッチにしか見えなかった。
て言うか、余命一年未満の割に元気すぎんだろ。

次に桜良の親友の恭子。
なぜこの人があんなに主人公を敵視するのかさっぱり分からなかった。
主人公が付きまとってるならともかく
桜良が主人公に付きまとってるじゃないか…
主人公に親友とられた嫉妬か何かなの…?
お門違いも甚だしいわ。

桜良の両親。
いくら元気で過ごしてるっていっても
余命一年未満なんでしょ?
80代の老人ならともかく
10代の我が子を好き勝手にさせすぎじゃないか?
もっといろんな医者めぐって
なんとか治療できないか、ギリギリまで奔走すると思うんだけど…
それにそんな病気抱えた娘が事情も知らない友達と
二人で旅行するとか言い出しても
いつ何が起こってもおかしくない状況なんだから
絶対許可しないと思うんだけど。
どうしても旅行したいなら家族とでしか無理でしょ。

主人公。
最後の最後で名前出てきたけど出す必要あった?
小説家の名前って…もしかして志賀直哉と村上春樹なの?
志賀春樹って聞いて、そんな小説家いるわよね?なんて絶対言わない。


よく分からない病気で、よく分からない弱り方して
よく分からないうちに恋愛的な関係になってきて
恋人でもないのに抱き合ったりして。
本当にくそみたいな展開だった。

終盤まで殺人事件出てこなかったので
もう出てこないのかと思ってたら
最後の最後で桜良が刺されて死にました。
は…?
いやいやいや、
殺人事件ですよ?
物語を大きく面白くさせる要素ですよ…?
どんでん返し狙ったのかもしれないけど
これ一番下手くそな使い方やんか…
この要素の使い方次第では
物語がぐっと面白くなったはずなのに…
なにこの最初から最後までのくそ展開は…

桜良が死んだあと、泣かせに入ってるんだろうけど
共病文庫くどすぎ。
てか殺されたんですよね?
主人公も、恭子も、桜良の家族も、
まるで桜良が病気で死んだような感じで。
いやいやいや、殺されてますよ!?
犯人への憎しみとか怒りとかやりきれなさとか全然感じないんですけど!?
どうせ病気で後ちょっとで死ぬから
別に殺されても病気で死んでもどっちでも一緒って事ですか…?
しかも連続殺人ですよね…
これから裁判とかいろいろ戦っていくはずが
ラストもまるで何事もなかったかのように爽やかに締めくくられ。
なにきれいに終わってるんですか~!?
桜良だって無念だろうに、なにわろとんねん…

いちおう全部読んだけどさ…
最初から最後まで
こんなつまらない作品は初めてだわ…
全部で300P以上あるんだぜ…?
ただただ苦痛だった。
せめて2人の退屈な会話を
もう少し削ってほしかった。

なんでこれが高評価受けて
映画化され、コミック化され、さらにはアニメ化されるのか
さっぱりわからない。
私の感覚が世間からずれてるんだろうか…?
どこで泣けるのかも分からんし
君の膵臓をたべたいってセリフも、全部読んだ後も全然ピンと来ないわ。
そんなん言われたらただただ気持ち悪いし。
やっぱ世間で受ける作品は、自分に合わないのかもしれない…

ただ、注目される作品がこれと言う事は
注目されていない作品の中に
私が心から面白いと思えるお話があるんじゃないか
と言う希望を持てたという点だけが良かった。
星1つです。
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