久々に新刊を見つけて購入。
正直言いますと、辛口感想になりますので
自己責任で以下お読み下さい。ネタバレ有り。
う~ん、乙一氏文章下手か?
と思ってしまった…
これはもうどこがどう、とかは言えないんだけど
なんかもっさいというか、洗練されていないというか…
そう感じてしまう、としか言いようがないのだが。
最初に震災の話から始まるので
震災が絡んでくるのかと思っていたらそうでもなく、
その話いる?って感じだった。
集英社文庫なのだが、やたら少年ジャンプを上げる内容で
集英社のアピール本なのかと思った…
内容は、幼なじみで好きだった女の子を亡くした主人公が
線香花火を介してその子を呼び出す事ができるようになり、
二人であちこち行ったりする、という感じで。
しかしだいたい二人であちこち行くだけで大きなドラマもなく
だらだらと話は続いていく。…これだけ?
第三者が話に割り込んでくる事もなく、
ずっと二人の世界なのだ。
(多少は女の子の家族とかとの絡みはあるけど)
う~ん、あんまり面白くないかも…?
話の流れが変わるのは中盤以降で、
呼び出す為の線香花火を全て家族に使われてしまうのだが、
ちょっとひどくない?、と。
人の部屋にある物勝手に使う?
携帯がある時代の話なんだから、
いくら旅行に行っている間とは言え、とりあえず本人に了承得ない?
百歩譲ってどうしても子供がやりたがるから、っていうのなら
全部は使わんだろうよ、全部は。
だいたい子供だからって何でもかんでも許されると思うなよ?
そして、何でもかんでも許してんじゃねぇよ大人!
大人が子供にしてはいけない事をきっちり教えないといけなくない!?
しかも幼なじみを亡くして落ち込んでいる息子の部屋にあるものを
勝手に使うのとか有り得ないわ。
形見とか、大事に取ってるかもしれないのに。
花火はいずれ何らかの形で失われるとは思ってたけど
まさかこんな形とは思わず、非常に憤った。
奇跡的に1本だけ線香花火が見つかり、
最後に二人が再会して、告白して終わるのだが、
まぁ、ラストは爽やかで良かったかな…?
でもあれだけ引っ張っていた割にあっさりし過ぎな気もする。
とりあえずモヤモヤしたものが残った話だった。
昔は乙一氏の本は大好きで
特に『暗いところで待ち合わせ』は好きな小説BEST5に入る名作だと思っているが、
若かりし時に読んだ為、もしかしたら今の年齢で初読みだったら
感想はまた変わっていたのかもしれない。
今回の話も高校生の青春恋愛物って感じで、
薄ら寒いというか、どこか冷めた目で見てしまう始末…
年齢的に合わなくなったのかなぁ…
それとも文章の下手さを感じてしまう辺り、
昔は読書回数も少なく、そこまで感じなかった粗が
読書を重ねた結果見えるようになってしまったとか?
でもやっぱ、昔の話より内容が単純になってる気はするなぁ…
昔の話は全部好きなのだが、
最近の乙一氏、並びに別名義の小説は
全部不発なんだよなぁ…
もう乙一小説は卒業なのかもしれない。
星は2つ。
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