カタスミ

この世界の片隅に

どうしても見たかったので
早々にレンタルしてきました。
以下ネタバレあり。


























1回目視聴。
どうも方言が聞き慣れないせいか
言ってるセリフの内容が理解できない事が多かった。
なので2回目に字幕付きで見ると
すんなり内容が頭に入ってきて
1回目よりも2回目の方が面白かったです。
なんか見れば見るほど味が出る映画…な気がする。

戦時中も繰り広げられる日常、という内容で
前半はほのぼの笑いありの世界だったのですが
戦争も終盤に差し掛かるとそうも言ってられなくなります。
まさかの晴美ちゃん死亡には泣きました。
絵を描く人間が右手を亡くし
更に一緒にいた子供を守り切れなかったというのは
本当に本当に辛いと思う。
それでも日常は繰り広げられる。
どんなに悲しい事があっても人々は暮らしていく。
ご飯を食べる、お風呂に入る。
終戦の日でもお米を炊く。
普通の日常を過ごしていく事が
人々が強く生きていく為に必要な事なのではないかと思えた。

この時代って本当に怒涛の時代だったと思います。
そのせいか、映画の中では人が死んでも割と淡々としている感じが。
表に出さないだけですかね。
原爆から逃げかえった息子に気づかなかったお母さんとか
めっちゃ切ないけど、割とからっとしてるし。
すずだって、実家は妹以外全員死んで、妹も危うい。
それでも、泣いたり悲しんだりはしないんだよねぇ。
麻痺してるのか、諦めてるのか、受け入れてるのか。
それとも心の中で泣いているのか…切ない。

最初はぼんやりで流されているばかりのすずも、
最後は自分で自分の進む道を決め、一皮も二皮も剥けた気がします。
周作とすずの夫婦はめっちゃかわいくて癒されるので
この夫婦の絆が深まった事だけは救いでした。

原爆にあった親子の描写、絵がかわいい分
ああいったシーンは結構きついです。
原爆投下前の街の風景も
実際の街並みや、そこに住んでいた人までも再現されているそうで
こだわりがすごい…
あの日あの時そこで本当にあった話で
そう遠くない昔の話なんだと言うのは
思うたびに不思議な感じになります。
うちの祖父や祖母も戦争経験者で
今の時代からは考えられないような体験しているのかと思うと
もっといろいろ話を聞いておけばよかった。

かまどに火を入れご飯を作り、洗濯は桶と板で、
冷蔵庫はなく、テレビもない。
そんな世界は今では考えられないけど。
戦後急激に発展したんだなぁ~…
そういった当時の生活背景を見るのもまた楽しい。
今は本当に便利な世の中になったんだと痛感。
何事もなく過ごせる日々に感謝ですね。

原作漫画は読んでいないのですが
多分ここ漫画読んでないと分からんよね…
というエピソードらしきものがちらほらあって
その辺はもうちょっと説明が欲しかったかな。
すずが持ってた紅の事とか。
りんさんの存在もいまいちよく分からず。
限りある時間とお金の範囲内ではなかなか難しいとは思うけど。

最後の水原哲は死んだんだと思っていたのですが
あれ生きてるみたいですね。
ええ~!?って思ったわww

すず役ののんさん、声優としてはそんなに上手くないけど
すずののんびりした感じとのんさんのしゃべり方がぴったりで
ほんと適役だったと思います。
くせになる声だと思う。

後人さらいの正体も泣いたわ。
鬼いちゃん…

とりあえず思いつく事をだーっと述べてみました。
とりとめがなくてすみません^^;
多分3回目4回目とみる事で
もっともっと魅力が出てくる映画だと思います。
星は4つ。
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