咲 -Saki- 感想

第168局　端緒


　白糸台高校の入学式から数日後。
　ベンチで本を読む照を見付け、菫さんは声を掛けていた。

　先日は、ちょっと抜けたところはあるが、素直で屈託のない笑顔を見せていた照。

　だが、



　どうやら、この時から既に闇は抱えていた模様。
　“現在”の照になったのは、やはり咲との第一種接近遭遇が引き金なのだろうか？




　さて、菫さんは麻雀特待生として、この白糸台高校に入学したのだそうだ。
　ただし、この頃の白糸台高校は西東京ベスト４止まり。
　一応強豪校ではあるが、菫さんとしては決して本意ではない入学だったらしい。



　プロレス見れ？（笑）

　まぁ、確かに「弘世菫」を一発で聴き取るのは難しそうではあるが……。
　菫さんもツッコんでたけど、照が「スミレ」だけ復唱しなかったのは何か意味があるのかな？


　ちなみに、照の方は長いこと麻雀を打っていなかったらしい。



　おんなじだ！ 妹の咲と！！

　高校デビューだとは言われていたが、本当にブランクがあったというのは驚いた。
　てっきり、公式戦に出ないだけで、麻雀そのものは続けていたものだと。
　昔の咲は麻雀を毛嫌いしていたけど、この頃の照は麻雀をどう思っていたんだろう？




　白糸台高校監督、貝瀬麗香登場。



　上から読んでもカイセレイカ、下から読んでもカイレセイカ……ちょっと違った。
　どーでもいいけど、片仮名で書くとカイワレみたいだな。



　レジェンドさんが言っていた、白糸台のチーム対抗戦方式。
　菫さんは反対みたいだが、採用した理由を聞くと一理あるとも思える。
　実際、哩姫のコンボみたいに、個人戦のスコアでは計れない能力もある訳だし。

　もっとも、各チームに「攻撃特化」みたいなコンセプトを付ける意味は分からないケド（笑）。
　特に照みたいな圧倒的エースがいるチームなら、尚更守備型も入れた方が強くなる気がする。


　菫さんとは逆に、この白糸台の方針に賛同を示したのが照だった。
　部内スコアだけでは分からない事もあるというのは、咲の存在を知っているからこその意見なのかな？
　連続プラマイゼロはとても強力だけど、スコアだけ見たら何の評価もされないし。

　そして、どちらの方式が優れているのかを試すため、



　照は自分が選んだメンバーでのチーム対抗戦を提案した。

　おお、主人公っぽい（笑）。
　照には照魔鏡があるから、この手のチーム作りは得意そうだね。

　読書好きで、暫く麻雀から離れていたところは、咲とよく似ている照。
　そんな照が、咲なら決してしないであろう行動を取るところがユーモラス。
　白糸台のチーム対抗方式が、こういう形で物語に関わって来たのも面白い。


　次回掲載は、次の1月20日発売号。