第149局 助言
休憩時間。
得意の嶺上開花で和了れず、前半戦を最下位で終えた咲。
そんな咲に発破を掛けるのは、
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勿論、のどっちの役目。
ショゲている咲に、のどっちは言う。
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「咲さん 全部倒すって言ってましたよね」
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「強い相手と戦うの 楽しみだって言ってたじゃないですか」
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「あのやる気と期待はどこに消えてしまったんですか」
そう言われ、咲が思い出したのは、照とみなも(仮)。
―――自分がいまここで戦っている理由。
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「…消えてない」
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「まだここにあるよ!」
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良いね良いね。
県大会決勝を思い出させるこのやり取り。
そして、咲に顔を近付けて、「もっとシャキッとしてくだい」なんて言う、のどっち可愛い。
のどっちが一番可愛い時の一つは、赤くなりながら咲にお小言を言っている時だと僕は思う。
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咲に笑顔が戻り、オチも付いたところで後半戦へ。
一方、姫松高校では、
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末原さんが着替え、以前の格好に戻っていた。
なんだ、戻っちゃうのか。
せっかく可愛かったのに勿体無い。
なお、あの格好で出場したのは、善野さんのアイデアだったのだそうだ。
準決勝大将後半戦。
決勝進出を懸けた半荘の席順は、起家から、ネリー、咲、爽、末原さんとなった。
東2局 親:宮永咲 ドラ:
東1局が末原さんの超早和了りで終局し、迎えた東2局。咲の親番。
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「やれるかもしれない――…!!」
ホヤウの力が消え、咲は再び「意識が卓全体に通る」感覚を取り戻していた。
しかし、その感覚を以て、咲が卓上に及ぼそうとした支配力は……、
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末原さんが第一打を切った途端に霧散してしてしまう。
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末原さんによれば、初手をランダムに切る事で、ある種の全体効果系能力は断ち切れるのだとか。
成程ねぃ。
能力によっては、全員がある程度素直に打つ事が前提となっているものもあるのか。
特に咲のプラマイゼロは、緻密な点数調整の上に成り立つものだしね。
そんな事まで研究しているだなんて、末原さんは着替えても格好良い。
一方で、確かに初手をランダムで切るリスクは大きいね。
切る牌によってはその局を丸々捨てる事になるし、そうでなくとも手が遅れる可能性が高い。
そして、超早和了りを武器とする末原さんにとっては、手が遅れる事は致命的。
さて、ようやく本領を発揮出来るかと思いきや、またしても咲は能力を封じられてしまった。
しかし、咲はのどっちを通して、休憩時間に部長からの伝言を受け取っていた。
1つ目の伝言は、「末原さんに表情を見られてる」というもの。
もっとも、咲は以前にポーカーフェイスの訓練をしたものの、上手くいかなかったらしい。
ポーカーフェイスならのどっちが得意だけど、こればっかりは教えられるものじゃないからなぁ。
一応気には留めておけとの事だが、この伝言が役に立つかどうかは未知数。
そして、2つ目の伝言は「ネット麻雀を思い出せ」。
県大会の前、特訓のために、咲が涙目で打っていたネット麻雀。
それは、咲にとっての「麻雀」ではなかったけど、頑張って成績を上げたのだとか。
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「あんなにつらかったパソコンの麻雀を
がんばって がんばって
和ちゃんには及ばないけど
少しずつ成績を上げていった」
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「なんのためか」
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「たぶん今」
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「このときのため――!!
このゲームを楽しむためだよ…っ!!」
混一色赤1は、テンパネで2600オール。
「プラマイゼロみたいなこと」を封じられ、代名詞たる嶺上開花もまだ一度も和了れていない咲。
それでも咲は、能力に頼らぬ地力で、笑顔と共に和了ってみせた。
まさか、ここでネット麻雀での特訓が役に立つとは夢にも思わなかったじぇ。
単行本を読み返してみたら、咲がネット麻雀をしていたのは第6局か。
個人戦でモモのステルスを破るのに役立ち、それで終わった話かと……。
そして、咲はそんなにネット麻雀が辛かったんだね。
咲には悪いけど「あんなにつらかったパソコンの麻雀」というセリフには笑ってしまった。
「ネット麻雀」ではなく「パソコンの麻雀」と言う辺りも、咲らしくて可愛い。
これで点数状況は、臨海:140100点、姫松:123200点、有珠山:77000点、清澄:59700点。
ダンラスである事に変わりはないが、それでも咲は確実に一歩、他の3人との差を詰めた。
この準決勝、咲はこのまま能力抜きで戦い続けるのだろうか?
次号は休載で、次回掲載は11月6日発売号。
休憩時間。
得意の嶺上開花で和了れず、前半戦を最下位で終えた咲。
そんな咲に発破を掛けるのは、
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勿論、のどっちの役目。
ショゲている咲に、のどっちは言う。
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「咲さん 全部倒すって言ってましたよね」
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「強い相手と戦うの 楽しみだって言ってたじゃないですか」
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「あのやる気と期待はどこに消えてしまったんですか」
そう言われ、咲が思い出したのは、照とみなも(仮)。
―――自分がいまここで戦っている理由。
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「…消えてない」
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「まだここにあるよ!」
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良いね良いね。
県大会決勝を思い出させるこのやり取り。
そして、咲に顔を近付けて、「もっとシャキッとしてくだい」なんて言う、のどっち可愛い。
のどっちが一番可愛い時の一つは、赤くなりながら咲にお小言を言っている時だと僕は思う。
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咲に笑顔が戻り、オチも付いたところで後半戦へ。
一方、姫松高校では、
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末原さんが着替え、以前の格好に戻っていた。
なんだ、戻っちゃうのか。
せっかく可愛かったのに勿体無い。
なお、あの格好で出場したのは、善野さんのアイデアだったのだそうだ。
準決勝大将後半戦。
決勝進出を懸けた半荘の席順は、起家から、ネリー、咲、爽、末原さんとなった。
東2局 親:宮永咲 ドラ:
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東1局が末原さんの超早和了りで終局し、迎えた東2局。咲の親番。
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「やれるかもしれない――…!!」
ホヤウの力が消え、咲は再び「意識が卓全体に通る」感覚を取り戻していた。
しかし、その感覚を以て、咲が卓上に及ぼそうとした支配力は……、
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末原さんが第一打を切った途端に霧散してしてしまう。
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末原さんによれば、初手をランダムに切る事で、ある種の全体効果系能力は断ち切れるのだとか。
成程ねぃ。
能力によっては、全員がある程度素直に打つ事が前提となっているものもあるのか。
特に咲のプラマイゼロは、緻密な点数調整の上に成り立つものだしね。
そんな事まで研究しているだなんて、末原さんは着替えても格好良い。
一方で、確かに初手をランダムで切るリスクは大きいね。
切る牌によってはその局を丸々捨てる事になるし、そうでなくとも手が遅れる可能性が高い。
そして、超早和了りを武器とする末原さんにとっては、手が遅れる事は致命的。
さて、ようやく本領を発揮出来るかと思いきや、またしても咲は能力を封じられてしまった。
しかし、咲はのどっちを通して、休憩時間に部長からの伝言を受け取っていた。
1つ目の伝言は、「末原さんに表情を見られてる」というもの。
もっとも、咲は以前にポーカーフェイスの訓練をしたものの、上手くいかなかったらしい。
ポーカーフェイスならのどっちが得意だけど、こればっかりは教えられるものじゃないからなぁ。
一応気には留めておけとの事だが、この伝言が役に立つかどうかは未知数。
そして、2つ目の伝言は「ネット麻雀を思い出せ」。
県大会の前、特訓のために、咲が涙目で打っていたネット麻雀。
それは、咲にとっての「麻雀」ではなかったけど、頑張って成績を上げたのだとか。
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がんばって がんばって
和ちゃんには及ばないけど
少しずつ成績を上げていった」
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「なんのためか」
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「たぶん今」
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「このときのため――!!
このゲームを楽しむためだよ…っ!!」
混一色赤1は、テンパネで2600オール。
「プラマイゼロみたいなこと」を封じられ、代名詞たる嶺上開花もまだ一度も和了れていない咲。
それでも咲は、能力に頼らぬ地力で、笑顔と共に和了ってみせた。
まさか、ここでネット麻雀での特訓が役に立つとは夢にも思わなかったじぇ。
単行本を読み返してみたら、咲がネット麻雀をしていたのは第6局か。
個人戦でモモのステルスを破るのに役立ち、それで終わった話かと……。
そして、咲はそんなにネット麻雀が辛かったんだね。
咲には悪いけど「あんなにつらかったパソコンの麻雀」というセリフには笑ってしまった。
「ネット麻雀」ではなく「パソコンの麻雀」と言う辺りも、咲らしくて可愛い。
これで点数状況は、臨海:140100点、姫松:123200点、有珠山:77000点、清澄:59700点。
ダンラスである事に変わりはないが、それでも咲は確実に一歩、他の3人との差を詰めた。
この準決勝、咲はこのまま能力抜きで戦い続けるのだろうか?
次号は休載で、次回掲載は11月6日発売号。
準決勝は決勝で大暴れするための布石に見えるな
アニメ見てコレ言ってんなら正直引くわー未視聴組なら仕方ないけど
うんだからこそシズと戦う為に咲さんは能力に頼らない打ち方を身に着ける必要があると思ってたけど
今回の末原さんとの対戦でその打ち方を身に着けるんじゃないかな?
つまり今回の対局は決勝の為の布石じゃないかって気がする
>アニメ見てコレ言ってんなら正直引くわー未視聴組なら仕方ないけど
むしろ※2はアニメ見たからガッカリしてるんじゃないの?
休憩時間に和が叱咤する展開は県予選で個人戦も含めて2回やってるし俺も今回は違う方向で行くと思ってたよ
その無駄な煽りも結構引くんだけど