女装さんにとって、コンテンツの扱いは実は多難を極めています。なぜなら、SNSやブログサービス上でのネットを通じた女性装でのセクシュアル表現の中で「女性美」を追求していくかぎりどうしてもかわしきれないものがあるからです。
ジェンダーの定義を思えば自身をどう説明するか次第では、女性装着衣行為そのものもある種のアダルトコンテンツといえます。そうなると今度はどんどん線引きの奥行きの問題になっていくわけですが、昨今のLGBTQ+~やDEI※によりこのことはよりややこしくなりました。
※DEI(ディー・イー・アイ)「Diversity(ダイバーシティ、多様性)」「Equity(エクイティ、公平性)」「Inclusion(インクルージョン、包括性)」の頭文字からなる略称
ひるがえって、日本国内の、たとえば女性の下着メーカーのホームページが18歳未満の入場・閲覧に同意を求めているケースはありません。その目的がわいせつにはあたらないからです。
たとえば人気のトリンプさんのアウトレットセールページはこうです。このページは検索サイトからなんら同意も確認もなく直接表示されます。

美しいなあ。
「では、ナニをもって基準とするのだろう?」
そこでまず、実際にアダルトコンテンツを許可しているlivedoorブログのガイドラインを引用して考察してみます。
livedoor利用規約
https://www.livedoor.com/rules/1.4.1 禁止事由5.わいせつ、児童ポルノまたは児童虐待に該当するデータの掲載等を行う行為
6.性器を露出しまたは性器を描写したデータの掲載等を行う行為
このとおり、わいせつでなければ問題はありません。シンプルに発信コンテンツそのものに対しての規定となっています。
それでは次に、アダルトコンテンツ発信に本人確認書類の提出が必要なFC2ブログの規約を見てみましょう。こちらはFC2が有する多くのサービスのひとつとして適用されるものです。
14.未成年者の健全な育成に害を与える行為(児童ポルノ、児童買春、獣姦、暴力的文書・画像などの送信・掲載など)、またはそれらを助長する行為
こちらでは、コンテンツ発信による波及効果まで触れているようにも見受けられます。そのため、アダルトコンテンツを扱うブログには年齢認証ページを設けることができます。
FC2ブログ マニュアル - 年齢確認ページの設定

これらを踏まえた上で、ここでlivedoor島上陸編 02日目のコメント欄に凄腕女装ブロガーの恭子さんよりお寄せいただいた実体験に基づく貴重なリサーチデータを謹んでご紹介させていただきます。
今回の投稿の論旨は、実は恭子さんのコメントの基準を骨子としました。あらためて心よりお礼申し上げます。
この話題は、あまりにもクリティカルなので余計にまだまだ続きます。
ところで、ここgooブログはさすが大手資本だけあってDEIへはけっこう寛容なのかもしれませんね。大手企業ほど、なのかもしれません。
ハッシュタグには注意を払っていますが。