27日、犬のあっくんが突然立てなくなった。
両後ろ足で踏ん張ることが出来なくなり
歩いていてもふにゃふにゃと腰がくだけてしまう状態に。
そんな状態になったのは本当に突然の深夜の2時。
彼氏は忘年会で家には居ないし私は少し取り乱す。
あっくんの体は小刻みに震えていた。
寒いのか痛いのか、表情ではまったく判断できず。
でもきっと痛いんだ。
そうだ、散歩するときに突然歩かなくなったり道路に座り込んでしまうことが何度かあった。
あれは歩きたくないとか怖いとかじゃなくて痛かったんだ・・・。
土曜日の深夜、すぐ病院に連れて行けない歯がゆさにイラだち
胸が締め付けられて涙が止まらない。
彼氏が忘年会から帰ってきて、翌日には朝一で病院に行こうと話し合う。
とりあえず私はあっくんと布団に入り様子を見守る。
ブルブル震えるあっくんは体勢を変えることもなく朝まで同じ姿勢でいた。
もちろん私も眠ることなんて出来ない。
ひたすら朝が来るのを祈るように待っていた。
朝7時半になり、いつも行ってる病院に電話をする。
でも何度鳴らしても誰も出ないし繋がらない。
8時になるとやっと獣医さんが眠そうな声で電話にでてくれた。
「突然歩けなくなったので早めに見て欲しい」と電話で伝えた。
すると、機械を立ち上げるまで時間がかかるので8時半に来てくれたらいいからと言われ、その時間を目掛けて出発する。
突然立ち上がれなくなった状況を説明するとやっぱりヘルニアかも?と言われた。
CTとMRIを撮ったほうがいいかもね、と。今さら。
「じゃあなぜ前回はすぐ撮ってくれなかったんですか!?」と私もくってかかった。
まえはヘルニアじゃないって言ってたじゃん!
CTの必要もないって言ってたじゃん!!
そう考えると処置の遅さに腹がたってきた。
とりあえず私は取り乱してパニック状態なので彼氏にも説明を聞いてもらっていた。
まぁ先生には先生なりの考えがあって色々と治療の段階もあるらしく。
そもそもMRIの機械がないので施設のある病院へ予約を取らなくてはならないし。
で、CTとMRIは高速で2時間の他県の大きい病院で撮ってもらうことにして
紹介してもらい予約をとってもらった。
年末なので最善で確実な方法がそうだったのだ。
家に帰って紹介された病院を調べるとたしかにすごい病院だった。
遠いけど、そこまで行こうと彼氏と話し合う。
年末だからこそ、私も彼氏も仕事が休みということがまだ救いだった。
緊急という事で次の日の今日、即MRI検査をしてもらうことになった。
とりあえずあっくんには痛み止めの注射をしてもらう。
(痛み止めのおかげで動けるように。)
今日29日の朝、7時起床、7時半に家を出発。
病院へは10時着の予定で。
痛み止めの注射のおかげであっくんもフラフラはしながらも歩ける状態だった。
でもやっぱり足腰がふにゃふにゃだ。
見てるだけで号泣してしまう。
お願いだから歩かないでと言っても、あっくんは私のあとを必死で付いてこようとする。
だから私か彼氏のどちらかが立ち上がるときは、どちらかがあっくんを歩かせないように常に目を配っていた。
本当に数日前まで元気だったあっくんだったんだろうか・・・・。
10時に病院へ到着してすぐ診察をしてもらう。
あっくんの足をみたり色々診察をして「ヘルニアですね。右足が機能してないね」と即言われた。
CTとMRIは全身麻酔をかけて13時からとってもらうことになっている。
昨日の晩から絶食にさせているけど、
前日に地元の病院での指示に「水もダメ」とは聞いていなかったので
「見ている限りでは飲んでないけど、もしかしたら朝とか水を飲んでしまっているかも」と言うと獣医さんの眼鏡がキラーンと光り、激しく叱られた。
麻酔中に胃にある水分が逆流して窒息することもあるんですよ!!と叱られ
(聞いてねぇよ、うぅぅ泣)と思いつつも知らなかったとはいえ萎縮してしまう。
まぁ、麻酔は少し遅らせることにしますし、
13時過ぎから1時間かけて調べるので16時半頃再び来てくださいと言われた。
時間がたくさんあるので観光でもしてきてくださいね、と。
最後に「持病や今まで大きい病気もないですよね?」と聞かれ
「特にないです。小さい頃にパルボにはなりましたがもう完治していますし」と彼氏が説明してくれた。
すると、それまで恐ろしく怖かった先生が驚きつつ少し笑顔になった。
「パルボに!?いつ!?」
「生まれて2ヶ月、我が家に来て2日目辺りでパルボ発症したんです。
なんとか生き延びましたが・・・・5回は諦めるように宣告されましたがね・・・」
と説明をすると
先生も「それはそうです。いやーよく生還しましたね!!!」
「僕もパルボに犯された子は見てきましたがほとんどは助かりません」
「まして大人ならまだ可能性はあっても2ヶ月の仔犬が生き延びたとは・・・・
本当にがんばったなぁ・・・それは凄い。今でもたくさん褒めてあげたいですね」
と怖かった先生が突然熱くなったので怯えていた私もびっくりしたり。
でもそうなんだよ、あっくんは奇跡の子なんだから。
死の宣告を何度もされたけど頑張ったんだからね。
あっくんを褒められて少し舞い上がる私。
あっくんも褒められたせいか先生に抱っこされた状態で先生の顔をベロベロと舐めだした。
怖かった先生が笑顔だったのが印象的。
とりあえず、あっくんの検査をお願いして私たちは16時まで見知らぬ土地で時間を潰すことにした。
病院へ向かってる途中。