手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

No.167もどき 音出し その後

2012年09月04日 23時53分08秒 | TRアンプ


8月31日に 以下のように書いているが、状況が違っていたので訂正だ。

> それが、BTL接続にするとLchの方のドレイン電流が電源投入直後には500mAくらいまで
> 流れる。 その後、徐々に設定の250mAに落ち着くのだが あまりいい気がしない。

まず、この症状はBTL接続とは関係なく単体でのチェックでも同じだった。

そして電流の増加傾向は、もっとひどくて電源をOFFにして15-20分くらい経過してから電源を
ONにするとびっくりするくらい電流が増加した。

 一応、250mAに設定した状態。電源ON直後はほぼ250mAでスタートし、すぐに300mAまで
達する。その後20秒くらいかけて徐々に増えて800mAに達した。冷や冷やしながら眺めて
いると、数秒でサーミスタの抵抗値が下がり始めるようで、7-8秒で300mAくらいまで
減少する。そのまま1-2分かけて220mAくらいまで減り、5分ほどで設定値の250mAで
落ち着く。

同じプリント基板に同じパーツを使っているのに、なぜか、この症状がLchの方だけに出る。
Rchの方は、電源ON直後に320mAくらい流れるが、1分ほどで250mAに落ち着く。
ただし、こちらは、なぜか電源ONの直後のSP出力のドリフト電圧が少々大きい。
25mVほど発生する(数分後には6mVで安定するが)。

なぜか、Lchは2mVくらいで、ドリフトは極めて少ない。

別の観点からチェックをしてみた。終段の2SK2554のゲートへと繋がっている
150Ωの抵抗(2SK214のソース抵抗)の両端の電圧を測ってみることにした。

    Lch(回路図の下側)の方が 1.965V -> 1.894V
    Rch                           1.939V -> 1.920V

という結果になった。サーミスタの常温での抵抗値が違うのかと思い、抵抗とパラの
状態で測ってみると、どちらも105Ωだった。なお、サーミスタとパラになる
抵抗は、製作記事では330Ωだが、現状はそれに1.8kをパラとしている。

ということで、結局、原因は特定できなかったが、同じドレイン電流を得るための
FETのゲート電圧の差がこういう結果になっているのだろうということで、一応 納得。
夏場で800mAも流れるとすると 冬場は軽く1Aを越えそうだ。



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