手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

スピーカーのNWを見直す

2012年08月17日 23時48分51秒 | スピーカー


 我が家のSPシステムでは、Classic音楽、、特にオーケストラのfff時の再生に難がある。
録音状態にもよるが、管も弦もやかましい。
 Web上でJBLのシステムを使っている人たちの意見を読んでみると、#4343などは、そのままでも
それなりに使えるみたいだ。LE375を使うなどユーザが組み上げた場合は苦労があるようだ。
やはりウーファと中音ドライバとのクロスがポイントと言う人もいる。
ウーファの高域での暴れが中、高音域に影響するので、その領域は使わないこと等など。
 それを実行しているのが#4343だろう。となると中低域用のユニットが必要となる訳だ。
 一応、知識としては解るが、簡単に抜本的な対策をするのはむづかしい。

ということで、現状をもう一度見直してみることとした。

まず、NWとCR型のデバイダを見直してみた。
現在、全体のシステムは、2chのマルチ・アンプ方式となっている。中高音は LCネットワークで
分けている。そこを見直してみることにした。

現状は、Chデバイダが金田式で-6dB/Oct なので、LC・NWも -6dB/Octで切っていた。
が、どうも これが オーケストラだとうるさい原因かも知れない。

なので、-12dB/Octに変更することにした。NW定数の早見表を見てLCの値を決める。
375と077を8Khzでクロスさせるには 375(16Ω)のLは約0.59mH、Cは1.2μF 。
077は8Ωなので、Cは1.3μF、Lは0.17mH。こちらは、以前使っていたので、手持ちあり。
375の方は、30年数年前に作った 約0.7mHと1.0mH位のものがそれぞれ1個あった。
が、値が当てにならない。当時はオシレータもミリボルトメータも持ってなかったので、
線径、ボビンの径、巻数の早見表に従って作ったものだ。

なので、この際、そのインダクタンスを測定してみることにした。
スピーカの特性を測定できる MySpeaker が コイルのインダクタンスも測れるようなので
試してみたが、3mH以上でないと無理のようだった。Web上で測定方法などを検索したが
オーディオというより無線の分野でのケースが多い。ヒントになったのは 発振回路を
作り、C を固定として任意のLを繋ぎ その発振周波数をカウンタで測り
数式から インダクタンスを導き出すというものだった。

それであれば共振周波数を見つければいいだろうと、10-20kHzあたりで共振する
LとCを想定してみる。C=0.1 - 0.2μFとすると 0.1 - 3mHくらいは測ることが
できそうだ。LCを並列とし、それに直列にR(8オーム)を繋ぎ、その両端の電圧を
測り、最小となる周波数をオシレータから読み取ることにしてみた。オシレータの
最大出力は5Vくらいなので、うまくいくと思った。

試しに、0.1μF+1.8mH(Fostex製)をつないでやってみると、ちゃんと共振周波数の
辺りで電圧が減っていく10-20mV(電流が少なくなる)。そのときの周波数は、計算値と
ほぼ一致した。

手持ちの自作コイルを測ってみた。0.27mHが2個、0.97mH(1mHとして巻いたもの)が1個、
0.56mH(0.7mHとして巻いたもの)が1個となった。
なので、0.97mHの途中からタップを出して0.6mHにしようとするが結構微妙でなかなか
うまくいかない、結局0.64mHとなった。なので、0.56mHはエナメル線を巻き足して
0.64mHとした。これだとクロス周波数は7.2KHzくらいか。
375の高域が早く減衰する分はOKとした。

 これで、高音域でも少しうるさい感じが消えた。


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