貴方のお部屋に異空間

美術やイラストレーションに関するお話を綴ります。

危険なドローン

2021-12-04 08:54:55 | 日記
 NHK のシブ5時で、小生の嫌いなあの巨大な虫みたいな「羽の回りに丸いガードのない」タイプのドローンが登場。なんとセブンイレブンさんが、配送のため導入を計画中とのこと。これが日本中の空を飛び回るというのか!と、いてもたってもいられなくなり、ホームページからお客様相談室あて、以下、メールしてみました。

【問い合わせ内容】
タイトル:配達へのドローン導入計画について
ご意見・お問い合わせ内容:昨日のNHKシブ5時の報道を拝見し、貴社の先進的な取り組みに大変感銘を受けました。ですが、それとともに重大な心配をしています。私はドローンで、羽の外周部に円形のガードがついていないタイプの機種は、空飛ぶ凶器だと考えております。ドローンの操作員以外にも、品物のお届けの際に当然子供やお年寄りが受領のためドローンに近づく訳で、その時まだ羽が回っていたり、あるいは誤ってスイッチをオンにしたら、近づいた人が手や足を切断される事故がきっと起きることでしょう。業界大手の先行事例になるので、機種選定に際してはこの点をよく考えて、羽に丸いガードのある機種を選んで欲しいです。危険な機種が日本中に飛び回る日が来ないよう、賢明な選択をしてください。
性別:男性
年齢:50代
上記の件について回答を:回答希望する
 
すると、
 
メールを拝見いたしました。日頃よりセブン‐イレブンをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
お寄せいただきましたドローン配送への内容は、お客様よりの貴重なご意見として、早速担当部門に申し送りさせていただきます。ご意見は今後の課題として承り、さらにお客様のニーズに合わせた取り組みをしてまいります。このたびは、ご連絡をいただきありがとうございました。今後ともご愛顧のほどお願い申し上げます。
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株式会社セブン‐イレブン・ジャパン お客様相談室
 
との回答をいただきました。そこで更に、
 
 丸いガードのない機種だと、何かに接触すると容易にクラッシュして、落下しますが、ブレードが丸いガードで守られた機種なら、ちょっと何かに接触しても、姿勢が保持され、空中に留まることができます。
ガードのない機種のメーカーは、設計上飛ぶこと以外何も考えていないだけだと思います。
 
とメールしました。小生とにかくあのタイプのドローン嫌いなんですね。丸いガードのついたドローンはかわいいので嫌いではないです。
 
しかし荷物を積載したドローンが事故で落下すると、高さと重さのイメージは、3階建てのビルの屋上からボーリングの玉1個落とすくらいの威力があると思います。

松丸君ちのスマート家電

2021-11-28 19:48:18 | 日記

 11/26放送、松丸亮吾君ちのスマート家電。次々に紹介される最新家電の中の1つに、イーゼルに載せた額縁がありました。一見単なるウッド調の平凡なフレームの額縁なのだが、これが優れもので、フォトフレームみたいに中側に名画が次々に映写される額縁型のディスプレイ。精細な画像が映る松丸君ちの優れもの。しかし、小生はちょっと納得できないのですね。

 つまり、絵画は絵が独立変数で、額縁は従属変数。つまり、まず所与としての絵があって、そしてそれに似合う額縁が見繕われます。人間が自分に似合う服を選ぶようなものです。だから額縁が独立変数で、中側の絵画か従属変数、つまり中身がぽんぽん変わったりするのでは、絵画は成立しないと。

 簡単に言いますと、絵画は額縁を含めて絵画。もっと言うと、飾られる場所を含めて絵画なのです。前世紀のドイツの思想家ヴァルター・ベンヤミン氏が指摘し、アウラ(オーラ)という概念を提唱。同時代の知識層に多大な衝撃を与えた・・・

 た、頼む。誰か彼に教えてちょ。あれは違う・・・と。


看板写真のお話

2021-11-07 11:32:12 | 日記

「貴方のお部屋に異空間」本格稼働です。これからMarchel出品作の紹介をはじめ、幾つかのテーマに添いblogを綴っていきますのでよろしくお願いします。看板に使っている画像は、原宿駅を出たところの表参道を、かつて手前の交差点にあった歩道橋の上から撮影した画像です。(歩道橋がない現在ではこの角度からは撮れません。)

原宿駅は通勤でよく利用していましたので、この歩道橋の上から見た景色は好きでした。そこは知る人ぞ知る渋谷の観光名所の1つ。人出の多い土日などにこの歩道橋に上ると、「シャッター押して」と頼まれることもしばしば。いつも若い女性がすずめのようにとまって携帯で写真を撮っていました。外国人も大勢来ていたように思います。
商工観光課で仕事でもお世話になった渋谷生まれの写真家 佐藤豊先生が「街の写真は少し高い位置から撮ると奇麗なんだ」と教えてくれたことを思い出します。先生は助手に脚立を持たせて撮影に回ったり、渋谷の交差点であおむけに寝て魚眼レンズで空を撮影し、周囲のビルが外周部に見えるようなかっこいい写真も撮影しています。先生の言葉は重い。「少し高いところから撮影した街は美しい」というのは小生も同感です。

こんな素敵な歩道橋だったのですが、怪しい雲行きにさらされるようになります。「高齢者や障害者は階段を登れないし、歩道橋なんてバリアフリーの考え方になじまない」「老朽化が激しい」「歴史的使命は終わった」また、近所の商店会からも撤去の要請が寄せられていたとのことです。

なんか変ですね。歩道橋が高齢者や障害者の邪魔をしているわけではないし、高齢者や障害者のための設備は歩道橋とは別に考えればいい。それに設置されたのは高度経済成長期の1960年代とはいえまだまだ使える。老朽化は方便ではないか。歴史的使命は何をもって「終わった」というのか。今も果たしているのに、などといろいろ反論を考えてしまいます。

小生は絵を描く人なので、あの歩道橋は、「単にベージュ色が若干目障りだった」ためにいろいろ言われたんじゃないだろうか・・・・と考えてしまいます。本体がベージュ、手すりが水色だった。これがこげ茶色だったら目立たず、何も言われなかったのでは。


 結局歩道橋は2014.01.26に取り壊されました。苦言を言っていた人は、文字通り、「歩道橋の立場に立って」ものを考えたことがあるのかな?当時小生はそんなふうに考えたものです。