kazzdokkのひとりごと

酒呑みの翁の日常の出来事

琉球紀行(其の弐)

2011年04月23日 | Weblog

エメラルドグリーン、コバルトブルー、これが沖縄の海のイメージである。

昨日の酒が少しばかり残っており、雨も降っているが、どちらもそう激しいものではない。
今日は女房が行きたい沖縄の観光地No.1の「美ら海水族館」へ行く。
途中にある瀬底島へ渡る橋から見る海は最高に美しいと、沖縄好きの先輩が教えてくれたので、そこにも立ち寄ってみよう。

小雨降りしきる中、沖縄自動車道をひた走り、終点許田で高速を降りてから更に北上して行く。
瀬底島近くまで来た時点では、まだ雨が降っていたので、そのまま通過し美ら海水族館に直行。最近、人気に陰りが見えてきたと耳にしたが、なかなかどうして、駐車場はほぼ満車状態だ。

女房はとにかく自分のケータイカメラにジンベイザメの勇姿を収めたいらしい。
もっと水槽から離れた方が良い、追っかけずに待ち構えろ、とアドバイスするも気ばかり焦ってそれどころじゃないらしい。30分ほど格闘した結果、自ら”奇跡の1枚”というジンベイザメとマンタがいっしょに泳いでいる写真が撮れて大喜び。
ちなみに下の写真はおやじが撮影したもの。





目的を果たして御満悦の女房を助手席に乗せ、今帰仁(なきじん)城跡に向かって車を走らせる。いつしか雨は止んでいる。
今帰仁城は、14世紀琉球の北部を支配していた北山の1つのグスク(城)であるが、いつ誰が築いたのか不明なところが多いようだ。平たい石が積み上げられた平郎門をくぐり、石の階段を上って一番高い所にある本丸跡地からは、村や海を見渡すことができる。
北山は15世紀初頭、首里グスクを主要グスクとする中山に滅ぼされたと資料に記述されている。
女房は、その辺のことにはあまり関心がないようで、城跡公園内の売店で必死にさとうきびジュースを作り、健康に良いからあんたも飲めと勧めてくる。







那覇へ戻る途中に瀬底島へ寄ってみようと思ったが、女房が昨晩の会食時に、古宇利島もなかなか良いとの情報を収集しており、女房とカーナビの指示に従って、おやじは黙々と車を運転する。

本島から屋我地島へ渡り、更に海上に架かる長い古宇利島大橋を渡って島へ入る。
いかにも地元の食堂らしい「お食事処文ちゃん」で遅い昼食を摂ることにした。注文した沖縄そばは予想以上の具沢山で、アグー豚の生姜焼き、海ぶどう、玉子焼きにちょこんと紅生姜が載っている。女房が食べたうに丼にもアグー豚、海ぶどうが小鉢(中鉢)として添えられていた。 





食事を済ませ海を散策。
抱いていたイメージどおりのエメラルドグリーン、コバルトブルーの海。
この海を見て育った婿殿が上京してきて間もない頃、横浜八景島の海を見て気持ちがブルーになっていたことを思い出した。逆の立場のおやじは沖縄のブルーの海に感動した。





那覇のホテルに戻り、しばし休息した後、沖縄好きの先輩が紹介してくれた泡盛古酒と琉球料理の店「うりずん」へボチボチ歩いて行くことにした。
ケータイメールの小さな地図を頼りに店を探す。安里駅前の路地を見た時、酒呑みの嗅覚が「ここにある!!」と嗅ぎつけた。「うりずん」は、おやじには少し上品な感じもしたが、女房は店の雰囲気、料理ともかなり気に入ってくれたようだ。
泡盛を生で呑み、ジョッキに入れてもらった大量の水(=チェイサー)で身体の中で割ってやる。運転の疲れもあってか2杯も呑むと良い気持ち。





お会計を済ませ、夜風を受けながら飲食店が並ぶ路地をふらり歩くと、ここが何とも昭和の香りがプンプンする良い雰囲気なのだ。呑んでるおっちゃん達ともすぐ打ち解けられること間違いなし。
しかし、今日は女房もいっしょ。後ろ髪引かれる思いでこの路地を後にし、コンビニで泡盛を買ってホテルでゆっくり呑む。
昭和茶屋で呑んでいる自分を思い描きながら。

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