薔薇鑑賞ツアー2日目も、雲ひとつない晴天であった。
岐阜花フェステタ記念公園でたくさんの薔薇を観てきたので、浜松にあるフラワーパークでの薔薇鑑賞は止めにしようと女房殿からの提案があった。
では、どこへ。
せっかく浜松に来たのだから、浜松でしか見られないものを探すと、うなぎパイファクトリー見学というものがあった。要は工場見学である。
しかし、この提案も却下。「だって、昨日、うなぎパイ買っちゃったから」と言うのが女房殿の言い分。
朝食も済んだし、取りあえず次に行く予定だった“焼津おさかなセンター”に行くことにしよう。
9:30に焼津おさかなセンター到着。平日この時間の魚市場は閑散としていたが、時間が経つにつれ観光客が増えてきた。
干物や加工品は多いが、生の魚を取り扱っている店は1件のみだったのことに、やや驚き。
市場巡りは1時間もあれば終わってしまう。昼食までは、まだ、かなりの時間がある。
「ここで昼食摂らなくてもいいじゃん。次の場所に行こう」
計画性のない女房殿のこと、次と言ってはいるが、次の場所さえ考えていないだろう。
魚市場に来て、魚系の食事を摂らないのももったいない気がするので、美保の松原に立ち寄った後、沼津漁港で遅い昼食にしようと提案し、女房と叔母の了承をもらった。
美保の松原は残念ながら、冨士さんが見えなかった。このことだけで、この場所の価値は殆どない。個人的に。
なぜ、世界遺産の登録が富士山+美保の松原なんだろう。他にも富士山との組み合わせが素晴らしい場所はたくさんあるのではなかろうか。後で調べることにしよう。
沼津港到着。焼津おさかなセンターより、規模は格段に大きい。
しかも、今朝の静岡放送の番組で紹介され、女房殿が喰いついていた深海魚水族館なるものがここにあったのだ。
「あ~、焼津に寄らずに、ここに来てれば水族館も観れたのに。もう、時間が残り少ないもんね~」
そのとおり、我々に残された時間はそう多くない。
昼食は、女房と叔母2人で、アジ・シラス・さくらえびがのった沼津丼を、爺は、シラス・さくらえびの軍艦巻きが入った寿司とさくらえびのかき揚のセットを注文。
ん~、美味い、美味い。寿司も美味いが、かき揚がサクサクしていて、えびの味が口いっぱいに充満する。
娘や孫にお土産を買って、今回の薔薇ツアー2016は帰路に就くのみ。
当初、薔薇ツアーの予定だったが、終わってみれば漁港ツアーになっていたような。
まあ、薔薇園も漁港も女房殿が好きな場所なので、結果オーライ。
高速道路走行中、ふと、横を見れば、女房殿は口を開けて寝ている。
薔薇の花言葉である、”愛”と”美”は薔薇園に置いてきてしまったのだろうか。