この道を行けばどうなるものか。
危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。
踏み出せばその一足がみちとなり、その一足が道となる。
迷わず行けよ、行けばわかるさ。
これは、プロレスラー、アントニオ猪木の「道」という詩である。
真に、アントニオ猪木の生きざまを詩にしたようなものだと思う。
プロレス好きの爺は、猪木の戦いを見続けてきた。
ジャイアント馬場とタッグを組んだBI砲での活躍、タイガージェット・シンやスタンハンセンとの数々の死闘、モハメド・アリとの異種格闘技戦の時は爺は高校生だった。
その猪木が10月1日に、難病である「全身性アミロイドーシズ」との戦い敗れてしまった。
いや、戦いに全うしたのだ。
その前日9月30日には、落語会の人気者である六代目三遊亭円楽が肺がんで帰らぬ人となった。
笑点好き、落語好きの爺は、悲しくてならない。
道は違えど、その道を極めた二人の死。
いや、この二人は、まだ、道半ばだったと考えていたのかもしれない。
昭和の巨星が天国に旅立った。
昭和という時代の光が少しずつ消えていくことが、爺にとってはとても寂しい。
今度偲ぶ会をしましょう。