成年後見人として長年の間、活動をしている方から伺ったお話です。
自宅や施設から病気などにより一時的に入院治療を受けることがあると、ほとんどの方が早く元の住まいに帰りたいと言うそうです。
この理由として、心の安らぎを求めているからではないかと言っていました。
確かに病院での生活はいろいろな制約もあり、常に監視されていると感じるのかもしれません。
ここで本題ですが、認知症の方は判断力が低下しているだけで、精神力まで失われている訳ではないということです。
つまり、物事を正しく認識し判断する能力が判断力であり、心の働きを支援する力が精神力とすれば、いくら判断力が低下していても精神力までもが低下している訳ではないということなのです。
この考え方をよく理解していないと、本人は判断力がないからと本人の気持ちを考えずに余計な支援をしてしまうのだそうです。
我々でもたまには自宅で一人のんびりとしていたい時もありますよね。
それと同じようなことが判断力の低下した方にもあると言うのです。
だから、支援する側の勝手な思い込みで行うのでなく、相手からのメッセージに常に敏感でいることが大切なことなのだそうです。
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