小さい天使

双極性障害で通院中です

壇 沢木耕太郎

2017年05月16日 | 沢木耕太郎
今回は軽いエッセイを読んだ後、
少々重い内容の本を読みました

重くなり過ぎた気分を変える為に、
沢木さんのこの本を読みました

作家の檀一雄さんの奥さんに
一年がかりでインタビューをし、
檀さんとの半生が綴った物です

私の認識は火宅の人の作者であり、
娘が壇ふみさんという程度でした

火宅の人は映像化されましたが、
流行り物に興味を持たない私は
当然観る事はありませんでした


檀一雄という人の不思議な性格と、
作家の妻という言葉では納まらない
不思議な生活が克明に描かれてます


奥さんの手記かと錯覚してしまう
そんな今までにない新しい手法で、
壇という人に惹きつけられました

ただ、亡くなる間近の頃の話では、
父との思い出が重なる気がして、
ちょっと重い気分になりましたが、、、



沢木さんの本を読むと清々しく、
スッキリした気分になる事が多く、
今回も心が洗われた様な感じです





246 沢木耕太郎

2017年04月23日 | 沢木耕太郎
また沢木耕太郎さんの本を読んでいます

「深夜特急」の発刊に関する記述という事で、
少し構えてたらちょっと感じが違うようです

特に、沢木さんにとっては真面に書き続けた
日記形式の展開で肩透かしを食らった様です

幼かった娘さんとのやり取りは微笑ましく、
沢木さんの違った一面をまた見られました

今回は日々の事なので話が飛び飛びになり、
それが逆に面白くてまた読み込んでいます


沢木さんだけなのでカテゴリを変えましたが、
この本で読んでみたい作家が見つかりました





オリンピア 沢木耕太郎

2017年04月07日 | 沢木耕太郎
軽いエッセイを続けて読んだので、沢木さんの出番です

ヒトラー統治の元行われたベルリンオリンピックの話で、
いつもの様にグイグイ引き込まれる様に読み進めてます

沢木さんのノンフィクションはまるでその場にいる様な、
そんな錯覚に陥る見事な文章で、臨場感がタップリです

どの本もフィクションよりドラマティックな物ばかりで、
かなりの分量があるのに、すぐに読み終えてしまいます

この本も同様に、あっという間に読んでしまうかもです





読了

2017年03月09日 | 沢木耕太郎
先日読み始めたばかりの「流星ひとつ」ですが、
沢木マジックであっという間に読んでしまいました

「火酒 一杯目」から「八杯目」までのインタビューは、
お酒を飲みながらの会話だけで綴られています

私も藤圭子さんという歌手をわずかに覚えていますが、
自身の曲の様に暗い人生をおくっていると思ってました

しかし、マスコミのいい加減さから彼女の生き方、
考え方などを読み進めていく内にそれが間違っている、
そんな事がドンドンわかってとても興味深かったです

そして、山口百恵さんのように潔く引退した事や、
その後亡くなるまでの人生に思いを馳せてみました

実は拓郎さんの最近の曲に対して揺さぶられる事がなく、
「一度は止めると言っていたのに何故続けるんだろう?」
という思いがあってあまり聴かなくなっていました

しかし、拓郎さんも癌という大病と戦った事で、
藤さんが喉の手術をした事で引退を決めたように、
今までの生き方や考え方が変わったのかも知れません

また、私にとってもこの「流星ひとつ」という本は、
何かしらの影響を与えてくれた気がしています


久しぶりに本を

2017年03月05日 | 沢木耕太郎
ずっと本を読んだり、DVDを観たりが続かず出来なかったのですが、
ちょっとした切欠があり購入したままの沢木耕太郎さんを読んでみました

知っていて購入したのか覚えてないのですが、藤圭子さんのインタビュー集です

私も気分によっては彼女の娘である宇多田ヒカルさんの曲を聴いたりするし、
沢木さんらしいインタビューの手法で引き込まれるように読み始めました

まあ、のんびりじっくりと読み進めていければいいかなと思っています