久しぶりに緊急事態宣言に遠慮することもなく天川村のお山登りです。
山上ヶ岳は現在でも女人禁制の修験道の聖地。
山頂近くに大峯山寺という立派な本堂がありまして、
毎年、5月3日に戸が開けられ、9月23日に閉められます。
行者さんたちの大峰奥駈修行もその間に行われるわけです。
僕は、今年は戸が開いている間にお参りすることが叶わずでしたが、
その分、静寂なお山を楽しませてもらいました。
ミカエリソウは大峰の秋を告げる花のひとつです。
アケボノソウ。この花は花びらの数が色々です。
碧美し。
登り道は、レンゲ坂谷というマイナーなルートを選択したので、
さすがに人っ子一人いません。
清流に洗われるような位置に育ってしまった樹は、ほとんど土から養分がもらえないと思われます。
岩をがっしりと抱えて、水を求めて根を伸ばす、生への執念のようなものが感じられます。
久しぶりの山歩きなので、ゆっくりと撮影を多めにして歩きました。
シダの色も綺麗です。
ミカエリソウは概ね、群生しています。
上から花が開いていき、全部が開くとブラシのようになります。
今はまだ上だけなので、なんだかかわいくて滑稽でもあります。
倒木を覆い尽くす勢いです。
一日にどれくらい伸びるんだろうな。
葉っぱの下に隠れるように咲く、葉隠釣船(はがくれつりふね)という花です。
夏の忘れ物、トリカブトです。
薄暗い谷をずっと進んできて、ようやく稜線が見えた時は嬉しいものです。
秋が始まろうとしています。
景色が一気に開けます。
リンドウです。可愛く集まってますね。
この花は、朝が早いとまだ眠っている(閉じている)のです。
山上ヶ岳のシンボルツリー、コメツガ。
1300年ほどの歴史があります。
小さな小さな輝きが目に留まる。
今回の写真の数々は、いつもと少し雰囲気が違う?かもしれません。
カメラはいつもと同じですが、
すべて「35mmF1.4」という単焦点レンズにて撮ってきました。
お気に入りのレンズ一本で山を歩く、そういうのもたまには良いものです。
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こんばんは。
山上ヶ岳、雨が多いためか、苔がとても美しいですね。
不思議な雰囲気がします。
ミカエリソウはやはり葉が虫に食われていますね。
ハガクレツリフネソウはまだ見たことがない植物です。
もしや、今回は単焦点ではと、下から3番目で確信を持ちました^^v
望遠とはまた違ったボケ具合に、もしや?とは思っていたのですが。
恥を忍んで、単焦点でしょうか?とコメントさせていただくつもりでした。
私の目もまんざらではなかったので嬉しくなりました^^♪
山の色々な表情や山野草を拝見できて植物の息づかいを拝見できて、今更ながら嬉しくなっています♪
ソロの登山でしたか?
ご無事で何よりですね^^v
私もネ、今、単焦点を物色中です。
中古で探していますが、それでも高いですね^^;
紀伊山地の風景が大好きです
時間がありますと、十津川村行きのバス旅の
長い道のりを探します
いつかススキを見せていただいた村のこと・(曽爾哉のすすき)
天川村のこと・ニュースがあると読みます。
怖い荘厳な森の中には優しい花の精がウロウロ・・可愛い花がたくさん輝いてますね!
葉隠釣船…いい名前がついていますね?
りんどう・・可愛い花は大好き!
木の生育で風の強さを知り、自然の偉大さを感じます!
1300年の歴史の重みを感じながら階段を登って行かれたのですね!
小さな小さな輝きを求めてまた撮影に
いかれたのですね~~~
何時もながら写真の偉大な物語を聞いています(感謝)
カメラのことはわかりませんが、私のパソコンのグループの方は私以外は撮影の
raw・・とか難しいlightningの勉強をされているようです?ちっともわかりません?
ke-n様の写真を見せていただくで満足です
怖い場所に一人で行かれて滑らないように
気を付けてくださいませ。
大峰や大台は雨が多く、湿度も高い山地ですので、苔やシダ類の美しさは際立っていますね。
ミカエリソウは、花が咲く頃には葉っぱが穴だらけですね。
犯人は誰でしょう?(笑。
ハガクレツリフネは、これまた紀伊山地にはわりと生息しています。
これも湿気のおかげですかね。
さすが!、もう目の付け所が違ってきておりますね。
単焦点レンズの明るいものは、少し価格も高くなってしまいますね。
EF50mmF1.8という例外もありますが。
今回はひとりでポツポツと歩いてきましたよ。
基本的に自然と向き合うのはひとりが良いのです。
でも写友と行くのもまた楽し…ですので、嬉しい葛藤でしょうか。
秋本番の前に緊急事態宣言が解除されて良かったです。
天川村、ここはもう第二の故郷というぐらい通っているところです。
雨、風、気温の厳しい山地ですので、風景もそれなりに独特なものとなっていますね。
静かな森の中で、ひっそりと咲いている花たちは、登りの疲れを癒してくれます。
人はなぜに山に登り修行したのでしょうね?
平安時代に盛んになったということですが、ただただ祈りの心を持って山岳修行に入り、何を悟ったのでしょう。
そんなことを考えながら、歩いているのもまた面白いのです。
もうあまり無茶な事もできなくなってきましたし、安全に紀伊山地の光景をお届けできればと思っております。
お心にかけてくださり、ありがとうございます。