空の記憶・・・

春が　ほんの少しだけ　顔を出した

久しぶりに　水辺の散策


青い空と　白い雲

波は穏やかで
　

風が吹くと　応えるように

チャプチャプって　水面に小さな音を立て

まるでそれは　

おしゃべりでもしているかのように　楽しそう



あの時だって

こんな風に平和だったはず



その前日まで　

いいえ　ほんの数分前まで・・・


2011年3月11日

あの大きな揺れが　襲ってくるまでは・・・








見上げる空は　

こんなにも　きれいなのに


空の下で

何が起こってしまったのか



あの日も空は　

何もかも見て　知っている


みんなの笑顔が　一瞬にして奪われたこと

不安と恐怖の一部始終・・・

※桜の写真は2014年4月撮影。

でも　

空が知っているのは

それだけではなかった


荒れ果てた　

瓦礫の中から咲いた　桜の花


全てを失った人たちの心にも

希望　という花が立派に咲きはじめたこと








みんなが一つになって　一生懸命

明日に向かって　歩き出していたことも・・・


空は　みんなみんな　知っている

*　*　*

東日本大震災

あれから4年・・・。

先日、常磐道がようやく全線開通したと発表されました。

開通するのに4年かかったのだと思うと、
改めて震災の大きさと、4年という長さを考えさせられました。


あの震災の時に、
近所で崩れてしまった家が何軒かありました。
全壊ではなかったのですが、
生活できる状況ではなかったようでした。

住んでいたご家族は引っ越されて、暫くは空家状態。

また暫くすると、
家は壊されていて、いつの間にか空き地になっていました。

お散歩するたびに、
近所ではそんな空き地が増えていて、
言いようのない寂しさが込み上げてくるのです。

今それらの空き地には、
「売地」の看板が立ったり、
「建売住宅」として売り出されたりして、
新たなスタートラインが引かれたような感じです。

私の周りでは、
「ようやく」という言葉が当てはまりそうな状況ですが、
ここよりもっと被害の大きかった地域では、
きっと「まだまだ」という言葉なのではないでしょうか。

早く「やっと・・・」
という言葉を発せられるようになりたいものです。


今、東北に住んでいらっしゃるえむさんのブログ「EAM PHOTO」では、
「東日本大震災」に向けての美しい写真メッセージを発信してくださっています。

心に響く写真ってこうなんだ。
って思える写真の数々を、
いつも見せてくださっているとても素敵な方です。
皆さまも是非、ご覧になってみてください。

―　7日のToday's sky　―

2015.3.7 夕方　＠かすみがうら市

「　窓の外に見える空は雨　」

―　Today's sky　―

2015.3.8 午前　＠かすみがうら市

「　空と湖が同じ色になった日　」

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