往年の名作映画「セブン」
より引用させていただきます。
キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件と、その事件を追う刑事たちの姿を描いたサイコ・サスペンス。先鋭的な映像センスと、ノイズを活用した音響により、シリアスかつダークな独特の世界観を描いている。
4週連続で全米興行成績1位に輝いた大ヒット映画…
おれの記憶では、犯人が撃ち殺されて画面がズーム・アウト…で、この映画が終わるはずだった。
ところがその後に、非常に重いナレーションがあった。
おれは、なぜかそれを完全に忘れてた。
そのセリフは、
ヘミングウェイが書いてた。
「この世界はすばらしい。
戦う価値がある」と。
後の部分は賛成だ。
であった。
つまり、事態はより厳しくて
この世界は最悪だ
だから戦うしかない
だから戦うしかない
or
この世界は最悪だ
だから戦う価値がない
の2択だが、
これからも生きていくなら
無理でも前者を選べと言っていたのだ。
当時のおれは、この過酷な結論を恐れ、自分の記憶を消去するという姑息な対応をしたようだ。
人間の無意識は、こんなその場しのぎの忌避策を常用してる。
(そのせいで、次第に自分で自分を袋小路に追い込むのだが)
…自殺したヘミングウェイも、せめてこの世界はすばらしいと想っていたかったんだろうか。
…自殺したヘミングウェイも、せめてこの世界はすばらしいと想っていたかったんだろうか。
(My Favorite Songs)