富に包まれて生きる男

「銭の戦争」第1話
新聞ラテ欄：「初回は2時間SPーエリートが借金地獄で急転落・・愛、金、人生全て取り戻す！壮絶な復讐劇が今夜開幕！」

富生萌えで満足！ってのが私の一番の感想、佇まいだけでもう魅せられた。
表情、口調、動作、どのシーンも心情が伝わってきて凄くいい！
と、まず記しておく。（笑）

前半の転落過程は正直見るのがしんどかった。
富生自身の責任ではないのにボロボロにされて、もうわかったから早く津川さん（役名まだ覚えられず^^;）に会って金貸しになっちゃってー。悪いけど楽しげな赤松さんの一味に加わって痛快なとこ見たいよーっ、とか思っちゃって。^^;

私は剛くんが演じる憂い顔は大好物だから前半もそれは堪能してたんだけど、富生の家族へのイライラが大きかった。
母親と弟くんの緊迫感のなさにビックリ。
弟くんの言動は好感度低くて演じてる玉ちゃんを気の毒に思うくらい。^^;

毎日真面目に生きてたら神様は守ってくれる、って母親は言ってたけど、呑気にお参りするだけじゃなくて必死に働いてる描写が入ったら、神社での富生の言動がもっと生きたと思うんだけど。
「返して」って手を出して、初詣も入れて金額提示するところとか私大好きだから、母親の健気さをもっと伝えて欲しかった。

父親は何故あれほどの借金をしたのか？
専務の口から従業員のために無理したってことは出たけど、具体的にそうだとはっきりわかるような過去描写も欲しかった。
人情味があって雰囲気がいい工場って感じの過去描写はあったけど、借金まみれが強調されてて父親の無能っぷりを強く感じてしまった。
赤松が金庫に入れた資料に借金の大きな秘密がありそうだし、専務がなんか怪しげだから、多分父親の名誉は回復されるのでは？と期待している。

しんどかった気持ちが一転して高揚感に変わったのが、会社クビを言い渡されたあとの「ノルマ達成しましたよ」シーン。
カッコ良かったー。
私は怒鳴り演技より、このときみたいな冷たい感じの口調や表情が大好き！
このシーン以降どんどん引きつけられていった。
ゲロすくいも凄かったなぁ。

手切れ金の拒否→弟くんからの電話→無言でサイン、この流れでの表情素晴らしいと思う。
そこまでして手に入れたお金を奪われたあと紺野先生との再会。
先生ってば自分だって大変なことになったのにャPットにお金ってウルウルだよー。
紺野先生が義妹夫婦の借金肩代わりで苦しむ姿は見たくないんだけどなぁ。
未央の消毒シーン良かった。富生と未央のカラミって私は結構好きだな。

梢さんも素敵な女性だと思うけど、嫌われて別れようとする富生の気持ちがわからず憎しみを持つのかな？
富生が言ったように「優しいのは金を持ってるからこその余裕。それは金を持ってない人間を余計みじめにする」ってのは真理だと思う。
「金は置いてけよ」って呼び止めたときかなりお怒りだったようだけど、彼が心底お金に困ってるってこと梢さんは理解してないと思う。実は私、ビンタした後にお金置いていけばいいのにと思ってた。^^;

富生のスーパー記憶力設定いいなぁ。
お葬式にまで押しかけてきた部長への物言い大好き。（笑）
ラストシーンの盛り上がり興奮した。
焼香投げに、信長かよっ、って思わず口にしましたけどね。（笑）
主題歌と予告映像は別に流して欲しかったけど、次回への期待が大きく膨らんでる。