六日のあやめ

「サクラサク」試写会鑑賞記録

試写会「サクラサク」
2014.3/25 T・ジョイリバウォーク北九州


映画「サクラサク」は前売り券購入済みで公開後に観る予定だったけど、香椎さだ研として試写会参加の機会をいただき一足先に鑑賞。

東映九州支社の課長代理さんと T・ジョイリバウォーク北九州マネージャーさんにご挨拶、名刺をいただき緊張。

上映前の東映九州支社の方のご挨拶で、さだまさしさん原作という說明と、主題歌「残春」が映画の内容を凝縮している、というようなお話や、さださんからの「悲しいからではなく温かい涙が出るような映画にしてほしい」とか「原作を超えた」という言葉の紹介があったんだけど、映画鑑賞後に改めて最初のご挨拶はホント頷ける内容だった、と感じた。

主題歌「残春」はアクロス福岡シンフォニックで聴いていたけど、映画を観たあとだとより心に染みると感じた。
”若さを嗤わず 老いを恨まず”それは本当に大切なことで、”いつか行く道”を考えさせられる映画だと思った。
正直なところ一般受けするにはちょっと難しいかもしれない、とは思ってしまうけれど・・・。
原作本発売当時はまだ「老人性痴呆症」と言われていた病気、「認知症」と呼ばれるようになった今、私自身も原作本を読んだ頃と生活が変わって、義母の介護にいろんな気持ちを持ちながら日々過ごしている。
義父母の介護が身近になったときの義母はちょっと大変な状態だったんだけど、今は亡き義父が当時通っていたデイケアの職員さんから「Kさんのお宅だけのことではありませんよ、決して珍しいことではないんです」と励ましていただいたことを、佐々木すみ江さんが演じた老女の言葉で思い出したシーンもあった。

今までのさださん原作映像化作品は原作と違う部分に不満なときもあったけど、今回は映画オリジナル部分に好きなシーンもあるし、特に昭子さん(南果歩さん役名)の描き方は原作より私は好きで、昭子さんの気持ちがほぐれる映画オリジナルシーンは凄くいいと思った。
娘の咲子役は美山加恋ちゃんが演じているんだけど、僕カノの凛ちゃんを思い浮かべるワードが出てきて個人的に嬉しかった。さださん原作にはない映画オリジナルエピで、そのワードで凛ちゃんを思うのは私だけかもしれないけど、剛ファンとしての私にはちょっとしたツボだった。
俊太郎役の藤竜也さんは、私の中で老け役のイメージはなかったけど、認知症発症が不自然ではない上で、ダンディな感じも素敵だった。
緒形直人さんは、私の中では未だに「北の国から」の蛍の恋人のイメージが強くて歳月の流れに愕然としたりして。(笑)
大介とのパンツ問答や昭子との和解シーンが楽しくて良かった。
大介役の矢野聖人さんのことを私は今まで知らなかったんだけど、原作を読んだときには、こんなにいい息子がいるだろうか?って思っていた大介が、誤解されやすいタイプ、ってわかるキャスティングのように思った。
矢野さんが「リーガル・ハイ」の井手役だと後から知った。全く気づいてなくてビックリ、別人28号に見えるって演技派だと思う。
実は私は「サクラサク」の事前情報殆ど入れてなくて、津田寛治さんと大杉漣さんも出演されていたのを映画を見て初めて知った。さすがのお二人しっかり脇を固めてらして、失礼ながら、この映画豪華キャストじゃん!ってなことを思ってしまいましたです。(^^;)

「残春」を初めて聴いたとき、”心に咲く花は 季節を選ばない”というフレーズが素敵だと思ったんだけど、これはラストシーンを表しているのかな?と思った。
映画途中で柿の実が出てきて原作と違う季節だとわかったとき、え?これ最後どーするんじゃー?と思っていたのが、膝ポンでのラスト、納得の映画タイトル「サクラサク」でした!

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