昨日帰宅したら、本棚から落ちていたのか、犬にやられていました…
『免疫力が高い体』をつくる『自然療法』シンプル生活/東城百合子
幸いなことに破られたのは表紙とまえがきだけだったので、久しぶりに読み直しました。
健康法ばかりが書いてある本ではなく、半分以上、生き方や考え方についての本です。
書いてあるお手当てなどの実践は出来ていないですが、人生の教訓として何度も読み返しています。
今日久々に読み返してみて、心に残った箇所の抜粋です。
安易に機械に頼らず、手足をテキパキ動かし、右脳左脳をフル回転させる生活にこそ、人間性を高める道筋があります。
人の性格は、手足を動かすという“体の積み上げ”、喜んでするという“心の積み上げ”が脳にしみつき、つくり上げていくものです。
家事を軽く見る風潮がありますが、実は家事ほど、豊かな感性や人間性を育む行為はないのです。
しばしば結婚と幸せは重ね合わせて考えられますが、ほんとうの幸せは、自分を鍛えた先にあるものです。目の前の困難から逃げず、地道に努力を重ね、一つひとつ体で覚えていきましょう。
生きるということは、何でもやってみて、自分のこととして体で覚えていくことです。
「理屈ばっかりで実行のない人間は信用されないし、時間を大事にできない人も大成できないんだよ。だから、料理や掃除、洗濯で手足を使い、どうしたら上手に、時間をむだにしないでできるのか、創意工夫することが大切」
時間の積み重ねで、人はつくられます。
毎日の生活習慣のくり返しが、善きにつけ悪しきにつけ、そのようにしみついていく。
一つひとつは小さなできごとでも、習慣には、体質や性格までをも形成していく影響力があるのです。
人の人生は、その人が日々、積み上げた結果です。病気も不幸も、健康や幸せも、ある日突然、やってくるわけではありません。
夫婦のことで悩んでいたとき、この本を読んで励まされた気持ちになったこともありますし、
今でも、料理の手際などは日々少しずつ良くなっているけれど、学歴や資格、キャリアがない自分、に不安や焦りを覚えたとき、この本を読むと、(惰性でなく)手足を動かして試行錯誤しながら家事スキルを上げていくことには、ちゃんと意味があるんだなと思えます。
とはいえ今回、下記の箇所もすごく心に残って。
子どものころ、父が、江戸時代の盲目の国学者・塙保己一のエピソードで、いつも私を励ましてくれました。
私は左足が悪く、ひきずるようにしか歩けませんでした。
「ないからできない、じゃなくて、努力すれば目が見えなくても尊敬される。おまえは足が弱くても、強くなるよう鍛えておくんだよ」と、私の弱い左足をなでてくれた父のようすをいまでも忘れません。
人間は、“根性”をダメにしたら誰も寄ってこないし、助けてもくれない。しっかり努力して根を育て、人を助ける人になれ、という父の祈りでした。
学歴やキャリアがないからとひねくれず、自分を高める努力は日々していこう、出来ることや目の前の仕事はきちんとやって、小さなことだけど、積み重ねていこうと改めて思いました。
10代や20代の頃だったら、説教くさい本!と感じて読まなかったと思いますが笑、大人になると、読むたびにハッとしたり、気付きがあったり、勉強(人生の)になる思いです。
破れてしまいましたが、本編は無事でしたので、これからも読み込もうと思います。
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