スーツディテール(細部)デザインの豆知識です。日常生活では、どうでもいい事
ですが、知っておくと案外楽しいスーツライフが送れるかも分かりません。
ご興味のおありの方は、ご覧ください。
「衿の穴は、何のためにあるの?」
本来、防寒用に衿を立て釦で留めた名残です。その名残に、花を挿しました。
従って<フラワーホール>と呼ばれております。最近では、社章やラペルピンを
挿すのが、一般的になっております。
「胸ポケットにペンを挿してもいいの?」
礼服の正装モーニングには、様々な制約、ルールが存在します。一般的なスーツには
ほとんどルールは存在しません。従って何を挿しても自由です。自由ですが、あくまで
<オシャレにカッコよく>です。ペンを挿すのであれば、内ポケットにペンポケットが
装備されておりますので、そこを使用されたほうが賢明です。ポケットチーフ以外でし
たら、カジュアルジャケットなどに、サングラスなどはいかがでしょう。
「腰ポケットにフタがあるのはなぜ?」
外出時、ポケットに雨やほこりが入らない様にフタが付いております。
雨ブタ(あまぶた)と呼ばれております。タキシードなどは、室内での
着用が多いため、ふたなしのデザインをよく目にします。
「袖口の釦は、何のためにあるの?」
中世ヨーロッパでは、シャツは下着と考えられておりました。従って、人前で
下着一枚になるのは、失礼です。手を洗う際、袖口の釦を外し袖をまくって
手を洗った、とのことです。
「センターベントとサイドベンツ何のためにあるの?」
センターベント
16世紀頃のスーツは、礼服のモーニングのように後ろに長いテールが
ありました。その頃の交通手段は馬です。騎乗の際、ベントがなければ
右か左に振らなければいけません。それでは、ブサイクとセンターで切れ
目を入れ左右に振り分けました。後ろから見た際、カッコいいです。
サイドベンツ
18世紀になれば、テールがなくなり、現在の上着丈になります。
当時貴族の間では、ボート遊びが流行しておりました。彼女を
前に乗せ、男性がボートを漕ぐのです。その際、センターベントでは
前裾が開きます。サイドに切り込みをいれることにより、裾の納まりが
よくなります。(サーベルを挿す為,説あり)
「パンツの小さいポケットは何を入れるの?」
中世の頃より、存在しました。時計を入れる為のポケットです。もちろん
懐中時計です。ウオッチポケットと呼ばれております。現代では腕時計が
主流ですので、小銭かチケットくらいでしょうか。
「裾口のシングルとダブルどう違うの?」
本来は、フォーマルやビジネスはシングルでカジュアルはダブルです。
基本は、シングルですがダブルの発展には諸説あります。一例は、
ヨーロッパの産業革命の際、機械に裾口が絡まらないよう、裾を
折り返した、説があります。他に、オシャレな貴族がパーティーに
出席の際、雨が降っておりました。ですから、裾口を折ったのですが
パーティー会場で直し忘れたらしいです。回りの人が見ていて「カッ
コいい」となり、流行したとも言われております。
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