道祖神祭りが終わって、今日は日曜日。朝は雲が多かったが、その内薄日が差し次第に晴れて、新雪も丁度良く有って絶好のスキー日和。
落ち着いた処で道祖神祭りを振り返る。
日本三大火祭りの一つとして揺るぎない「野沢温泉の道祖神祭り」昔、冬は娯楽が殆ど無かった村人の楽しみの一つ。土着の自分たちの祭りです。今以って曜日に関係なく、1月15日の夜、どんなに雪が降ろうが実施されています。この祭りは、単に祭りではなく、野沢組と言う自治組織(地縁団体)を中心に、行政とは違った自分たちで考え、自ら実行する全国的にも珍しい生活圏の団体が執行する古来からの行事の一つでもあります。この祭りは、初子の成長を祈る初灯篭をはじめ、松明の炎をかざし突進する子供の火付けの時間帯がある様に、小さいころから関わり、中学を卒業して間もなく会の名前を付けて、25歳の厄年として祭りの参加に備えるのです。祭りの楽しみと共に、この様に次代を担う子供の成長と、一人前の村人として仲間に迎え、村づくりを進めるのです。しかし、近年。いや、スキーのお客様が多くなってきた頃からか、冬の風物詩としてマスコミにも取り上げられる様になり、長野オリンピック、パラリンピックで世界にも発信されるようになって、又、グローバル化の中で道祖神場は様変わりして、課題を残すようになりました。私は、当日、祭りの執行責任者、野沢組惣代の役員の一人として、警察署の方と警備本部を務めました。警備本部は全体が見渡せる場所なので、見物客の方も周りに押しかけ、賑やかでした。立っていては見えないと後ろのお客さんに注意されたのにはビックリしましたが、確かに会場は外国人のお客様も大変多く、大きいので、とても普通の場所では、何をやっているのか解らないと思いました。
完成間近か(1月15日)道祖神神社
大提灯は祭りの最高責任者、野沢組惣代の証。燃え上がる社殿