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北京へ赴く陳情者 地方政府が金で解決試みる

2012年11月12日 | ■中国NOW!

北京へ赴く陳情者 地方政府が金で解決試みる

 

北京へ赴く陳情者 地方政府が金で解決試みる


【新唐人2012年11月12日付ニュース】十八大前から北京はまるで大軍が攻めてくるかのように、緊張が高まっています。当局は武装警察、安保人員、志願者などを利用し、北京を取り囲むように包囲網を張る「護城河*(*城壁の周囲の堀の意)プロジェクト」を発動。北京への道路をきびしくチェックし、上京する人々をフィルタリングしています。地方政府も大きなプレッシャーを感じ、陳情者を北京へ行かせないため、金銭を提示しているところまで現れました。

新華社の11月5日の報道によると、政法委員会書記・周永康がオンラインで、天津市、山西(さんせい)省、内モンゴル、遼寧省、山東省などで行われている、北京を守るための"護城河プロジェクト"および現場の検問の実施状況をチェックしたそうです。危険人物および危険な物品や車両が北京に進入することを断固として防止するよう強調したと伝えています。

"護城河プロジェクト"は、1996年以来、北京市と周辺の6つの省や市で首都を共同保衛するために立ち上げられたシステムです。

「六四天網」創始者 黄さん
「いわゆる『危険人物』とは周知のとおり、現政府が好きでない人たちのことです。陳情者、異見者、維権人士といわゆる『テロリスト』です。彼らが『危険』なのは受けた迫害を暴露するからです。当局にとっては最大の『危険』なのです」

当局の厳しい統制措置にもかかわらず、各地の陳情者らは北京入りして不公平な処遇を訴えています。このため、周永康は十八大の保安実施として、"地域ごとの等級別管理"を要求し、地方官僚のプレッシャーも倍増しています。四川省成都市温江区涌泉鎮では、官僚が金銭を提示し、土地を徴収された農民、蒋玉瓊(しょう ぎょくけい)さんに、北京へ陳情に行かないよう、もちかけるという不思議な一幕もありました。

失地農民 蒋玉瓊さんの息子
「彼らは先週の金曜日に私の家に来ました。涌泉鎮政府と不動産開発業者です。政府は開発業者が23万元払うと言いました。開発業者が先に10万元をこちらの町内に置き、母が戻って来たらまた連絡すると言いました」

当局に土地を徴収された蒋玉瓊さんはこれまで10回北京へ陳情に行ったものの、地元政府は3年来、土地問題の解決を誤魔化し、引き延ばし続けているそうです。十八大を控え、地方政府の恐れも増し、昼夜問わず彼らを監視しているそうです。蒋さんの息子は、母親が戻ってきたらお金を渡すという政府のやり口は疑わしいと話します。

失地農民 蒋玉瓊さんの息子
「母は彼らの誠意を疑っています。今の政府は信用を守らないからです。母は今北京にいると思います」

「六四天網」創始者 黄さん
「成都では今月2日から『成都陳情者北京へ前進大行動』を展開していますが、民衆が自発的に始めたことです。当局は恐れを感じ、お金を包んで農民の家へ行って、北京へ陳情に行かないよう哀願しています。彼らは問題解決のためではなく、ただ自分の官職を守るためです」

成都のある陳情者の夫・鄭応良さんも、地元政府のいう"問題解決"は陳情者を騙して戻ってこさせるためだといいます。

陳情者の夫 鄭応良さん
「問題解決というのはペテンです。目的は騙して呼び戻すことです。戻ってきたら解決すると言っていますが、戻ってきたら監視下に置かれます。今 私も監視されています。昨晩は夜通し私を見張り、今日の午前中は車が尾行していました」

当局の厳しい統制を突き破って勇敢に北京に赴いた陳情者らは、地元政府の突然の態度の変化に疑いの目を向けます。これまでの長い陳情の道のりから、政府に対する信任はすでになくなったからです。

陳情者の夫 郭応良さん
「共産党幹部に対しては皆不満がいっぱいで反対しています。私も多くの地方に行ったことがあり、『党は公のために 政治は民のために』と書いた文字を目にしました。彼らが何を考えてこれを書いたのか知りませんが、本当の幹部はこの様ではありません」



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